ハズキルーペ

「楽しそうなのに苦しそうだね」──。竹中直人の笑いながら怒る人(古っ!)を思わせるような指摘を家人から受けました。自宅で喜々としてタイイングしている際、どうやら無意識のうちに「しかめっ面」になっているらしい。老眼が進んでバイスの先端あたりを凝視するのが辛いのは確かなんだけど、表情を歪めているとまでは思わなんだ。

そんな私を哀れんでか、家人が「ハズキルーペ」をプレゼントしてくれました。ひところ、石坂浩二氏を起用した広告が盛んだったし、通販番組などでもよく取り上げられていたので、目にしたことのある方も多いのではないかと推察します。 続きを読む ハズキルーペ

日川で乾杯&完敗

短めのグラスロッド、下ろしたてのラインを巻いたリール、度入りの偏光グラスどれもすこぶる快適なのですが、肝心のお魚さんがまったく相手をしてくれません。34日に日川にでかけた時のこと。天気には恵まれたものの、釣果には恵まれない展開が続きました。

水温は日中の陽当りのよい場所でも4度前後と、この渓の3月の流れは相変わらず冷たいっす。それでも、解禁ファースト釣行で過去に何度かドライフライで釣れたことが忘れられず、この日もドライに徹してしまうのでありました。主には14番のごくごく平凡なパラシュートやソラックスパターンです。 続きを読む 日川で乾杯&完敗

イタリア製の鼻メガネ

ティペットがアイに通らない──。進行する一方の老眼問題については、これまでもしばしば書いてきました。フライ交換が億劫→マッチしていないと感じながらも使い続ける→釣果に繋がらず場を荒らす、という展開を避けるためにも、拡大鏡/老眼鏡の類が欠かせません。

別エントリーの「あいを貫くのに必要なもの」「今期の便利グッズ~クリックリーダー」などで書いたように、これまで色々と試してきました。個人的にはFlipFocalがお気に入りで、いつも釣りの時に着用するキャップに付けっ放しにしています。ただし、その構造上、「ツバがある帽子」が前提になるので、寒いこの時期にニット帽を被りたいとなると使えないんですよね。 続きを読む イタリア製の鼻メガネ

ハックルケープ2色

オフの週末にある程度の数のフライを巻いたけれど、まだまだ十分とは言えません。解禁後は何かと慌ただしくなるので、平日でも就寝前などのちょっとした時間を活かして23本でもストックを増やすように心掛けねば

というタイミングで、マテリアルの自宅在庫、特にハックルケープの残りが心細くなってきました。1416番あたりのフックに使えそうな部位をあらかた 抜き尽くしてしまい、そろそろ補充が必要です。 続きを読む ハックルケープ2色

ホワイトライン

抜けやすくなったロッドのフェルールにワックスを塗ったり、自作メジャーゲージに再塗装を施したり、水漏れが疑われるウェーダーにシーリングテープを貼ったり。シーズン突入を前に、この週末は釣り道具のチェックやメンテナンスに時間を割いたのでありました。

そんな作業の過程で、このオフに手に入れたリールにフライラインを巻いていなかったことを思い出しました。ほとんど使わなくなった別のリールからラインを載せ替えることも考えましたが、どれも2シーズンは使っているので、ここは新調するとしましょう。 続きを読む ホワイトライン

スターティングメンバー

シーズン開幕に向けて、せっせとフライを巻き始めたのは先日書いた通り。ワタクシの場合、余裕がある時に少しでもストックしておかないと、いざ解禁になってから「釣りの時間を捻出したはいいけど肝心な弾がない」ってなことになりがちなのです

大当たりしなくてもいいから融通がきくタイプ、平均的な川で平均的なパフォーマンスが期待できるドライフライの安部礼司?みたいなのを、ともかく巻いておかなければ。自分にプレッシャーをかける意味もあって、TMC 100SP-BL #14100本パックを買ってきたのでありました。 続きを読む スターティングメンバー

​ 今季のサブロッド

今シーズンは、とりあえずは竹竿をメインにしてみようかなと考えています。ただし、乱雑に扱っちゃいかんという心理が働いたり、その重みに慣れていなかったりで、自然体で使えるようになるまで時間がかかるんじゃなかろうか。

木の枝がそこかしこに張り出した小渓流(時には藪沢)、あるいは、いつ雨が降り出してもおかしくないという状況でバンブーを振り回すのがためらわれる時、フィーリングは似ていながら、もっとカジュアルに使える竿があったらいいなぁ。──己の物欲正当化の理由を組み立てながら、物色し始めたのがグラスロッドです。 続きを読む ​ 今季のサブロッド

自作ネット2017(その1)

今期用の自作ランディングネットがほぼ完成し、後は網を括り付けるだけとなりました。今回はクレモナ糸を手編みするのではなく、お魚さんに優しい?リリースネットを装着してみることに。もっとも、ぴったりサイズの市販品が見つからなかったので、こちらも自作にチャレンジです。

さて、材料はどうしよう。洗濯ネットや、スポーツウエアの裏地に使われているような素材で、縫製が楽そうなのがいいんだよなぁ。そう考えながら新宿にある手芸用品大手のオカダヤさんに行ってみました。スタッフさんに相談すると、メッシュ素材を扱っているコーナーを案内いただいたんで、とりあえずは見てみることに。 続きを読む 自作ネット2017(その1)

ネットメイキング2017

解禁が近づいてくるこの時期、毎年恒例となっているのがランディングネットの自作です。今年もコツコツ作業を続けて、やっと完成が見えてきました。

フレーム材は、TROUT FESTAに行った際などにT-Craftさんのブースで見つけたもの(過去何回かに分けて調達済み)からチョイス。採用したのは、神代ニレ縮、ハワイアンコア、トチの3種類です。グリップ材は思うようなものが手に入らなかったので、ガレージに放置してあった古い竹材を使った積層タイプにしました。 続きを読む ネットメイキング2017

弾込め開始

気がつくと1月も終盤。急に冷え込む日があったりしつつも、陽の光は春に向かって力を蓄え始めたかのように感じます。油断していると2月もあっという間に過ぎ去って、いざ解禁という時に、フライの弾不足で慌てふためくってことになりそう

ということでで、この土日は重い腰を上げてタイイングを始めました。何よりも優先しなければならないのは、通期で使える汎用的なドライフライの量産です。小渓流でのブラインドの釣り上がりが中心で、とりあえずの反応を伺うのに重宝するパラシュートやエルクヘアカディス、CDCソラックスあたりが私にとってのスタメン達。シーズンに突入した後、釣行の直前には、川や季節、時々のマイブームに合わせた変化球を巻きたくなるので、オフのこの時期は、平凡でありながらも手元に備えておきたいスタンダードフライを巻くことに集中です。 続きを読む 弾込め開始