風の谷にて:午後の部

4月16日、ランチを挟んで再び丹波川に入渓したのは15時でした。納竿&集合までの2時間半、午後の部のスタートです。昼前に比べると、風は幾分やわらいだとはいえ、それでも時折、水面を波立たせるほどの突風が吹き付けます。

メイフライの類が随分と羽化しているようなので、水面に関心を示す魚が少しくらいいてもいいんじゃない? 淡い期待を寄せながら、ドライフライを結んでみました。まずはごく普通のパラシュートパターンの16番から。しばらくは小さな落ち込みと淵が連続するようなので、流心の向こう脇の緩流帯を1つのターゲットにしてみます。 続きを読む 風の谷にて:午後の部

風の谷にて:午前の部

いやはや、すごい風でした。4月16日、総勢3人で山梨県丹波山村の丹波川に出かけた時のことです。この日は朝から空がスカっと晴れ渡っていました。ただし、いつものようにJR中央線のM駅ロータリーで待ち合わせた時、桜の花びらを巻き上げながら吹き付ける風に一抹の不安を覚えました。いや、きっと現地に近づくにつれて穏やかになるに違いない…。

中央高速を上野原ICで下り、鶴川沿いを走って峠越え。さらに小菅村からもう一山抜けて丹波山村へと辿り着きました。 続きを読む 風の谷にて:午前の部

短期決戦

「2時間でいいなら、釣ってくれば?」──昨日、4月10日の日曜日のことである。気分転換にドライブしたいという家人。道中で桜が見えて、温泉にでも浸かって帰ってこれるなら申し分ないというので、迷わずに丹波山村を候補に挙げた。奥多摩の先、青梅街道を大菩薩稜に向けて走った途中にある村だ。正直、“下心”はあった。hookandcookのメンバーと幾度も釣行に訪れたことがあり、何カ所かのポイントは頭に入っている。うまく事が運べば…と、クルマに最小限の釣り道具を積み込むことにした。同行人は半ば呆れていたけれど、一通りのドライブを楽しんで道の駅にある「のめこい湯」に到着した時点で、お許しが出たのである。 続きを読む 短期決戦

4月2日。ニジマスの日。

よし来た!
こんな良い川なのになかなか来ないから、心配しちゃったじゃないですか。やっぱりいたんだね。良かった良かった。
これでどうやら今日も「坊主にはならない!」達成です。
それにしても、こんなに大して広くもない川なのに、警戒心が無いのかお前らは。

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遠足気分の釣り。

本当はそろそろみんなで行けたらなと思ってたんだけど、急に決めちゃったので、4月2日はヒレピン子と2人だけで行ってきました。だって天気がとても良かったんだもの。みんな、ゴメン。

いつも車を出してくれているドングリ隊長が仕事で欠席だったので、そんな時は電車とバスで秋川方面へ出かけます。電車でゴトゴト、バスでブーブー、遠足に行くかのような気分がまたたまらないのです。今回はゆっくりと、お昼くらいに現地に着く感じで。
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3月5日。今年初のイワナちゃん。

む。なんか掛かったような…いや、来た!来た来た来た!掛かりましたよ!こんな所にいらっしゃいましたか!

今年は釣りに挑むにあたって、いくつか目標を掲げてきました。 続きを読む 3月5日。今年初のイワナちゃん。

今年初めての釣り 2011。

そろそろ今年最初の釣りについて書いておこうね。

2010年からの長かった冬休みもようやく明けて、待ちに待ったシーズン開幕。
この日、3月5日はドングリ隊長の運転する車で中央高速を一路山梨方面へ。高速に乗ると、途端に目の前にはくっきりと富士山が。綺麗な山が綺麗に見えました。「こりゃ良いことありそうだ。」高まる期待に胸は膨らみます。
しかし、3月の初旬といえばまだまだ寒いのです。ましてや我々が目指す山梨・日川の渓流は山の上。そこはどれだけ寒いことか、想像するのも恐ろしい。寒いのが苦手なので、ちょっと不安です。

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フローズンニンフ

今年になって始めたフライフィッシング。最初の悪戦苦闘ぶりは前回のエントリーで触れた通りだが、その後は一体どうなったか…。とにもかくにも、未熟がゆえに木々が覆い被さることなく開けた空間を選ばなくてはキャスティングもままならない。あたりをキョロキョロと見渡し、トラブルが少なそうな場所に移動しては「今日は練習!」と割り切ってロッドを振ってみる。

事前に自宅近くの公園で練習した時は、ラインはそれなりの方向と距離にコントロールできていた気がしていた。ただしその時、 続きを読む フローズンニンフ

解禁の渓に花咲か爺あらわる

もしかして、私がメンバーのエントリー第1号だろうか? ちなみに私はサイト上で「ドングリ」を名乗ることになった。ネーミングの由来は後日の話題に譲るとして、以後よろしくであります。

さて、待ちこがれていた渓流シーズン2011のスタートである。個人的に、今年のテーマは「フライフィッシング」。しばしの間をおいて渓流釣りに本格復帰したのは2008年のこと。最初の2年は餌釣りで過ごし、 続きを読む 解禁の渓に花咲か爺あらわる

プロローグ

当サイトの中核メンバーは、とある酒場の常連として親交が始まりました。カウンターでグラスを傾けつつ、他愛ない話に花を咲かせるだけだった我々が、山間部でヤマメやイワナを釣ることに熱中し始めたのは2008年のこと。間に合わせの道具を手に興味本位で出かけたはずが、その1日が実に楽しく見事に「はまって」しまったのです。そうして各自は釣りの本や雑誌を読みふけり、竿やウェーダーなどの道具を少しずつ揃え、今ではそれなりの「釣り人」っぽい姿になりました。とはいえ、腕前はまだまだ発展途上。手のひらサイズのチビちゃんでも、釣れれば心の中では「よっしゃ~!」と叫ばずにはいられません。いつかは尺上をと思いつつも、その道のりはまだまだ遠く感じられます。

それはさておき、日常を都心の喧噪の中で過ごす身にとって、渓流釣りができるような場所は実に新鮮です。澄んだ空気、目映い緑、心地よい瀬音…。なんと贅沢なことか。釣りを優先するなら、昼はコンビニオニギリで済ませるのも一考でしょう。でも何だかもったいない。せっかく大自然に浸かれるのだから、ランチタイムぐらいはゆっくり過ごそうか!? もとより飲み食いが好きな仲間ゆえ、反対の声があがるわけがありません。屋外用のキッチンテーブルをどっしり構え、あるいはワンバーナーをザックから取り出し、それなりに凝ったメニューに挑むのがいつしか習慣になってしまいました。中華あり、イタリアンあり。もちろん純和風も…。気合いが入りすぎて、ランチタイムが優に2時間を超えることすらあるのです。

このように我々が趣味とするのが「渓流釣り」と「野外料理」。サイト名に冠した「HOOK & COOK」には、そんな意味が込められています。1960年代に産声をあげ、昨今はシニアレンズも必要になりつつあるメンバーが“等身大”で綴るこのブログ。渓流での活動はもちろん、アウトドアグッズやデジタルガジェットなどの話題も織り交ぜながら、日頃の七転八倒ぶりを記録していきたいと思います。さて、どんな展開になることか。はじまり、はじまり~。