解禁直後はもっぱらヘアーズイヤーやMSCといったニンフ、大きさにして#14前後のものに傾倒してしまうのが毎度のことなのですが、少しは趣向を変えてみようということで小さめのミッジを巻いてみました。
とはいっても、あまりに小さなフライは実釣でもタイイングでも手に負えない気がしたので、とりあえずは#18のフックを使ったお試しバージョン。私にしては十分小さなフックですが、「こんなのミッジじゃないだろ」との声が聞こえてきそう…。
外見はパターンブックによく見る、ユスリカのピューパを念頭においたものです。フックはTMCの2487Gを使いました。シャンクにスレッドを巻き、細めのワイヤーでリビングしただけのボディ。これにCDCのウイングを取り付けて、根本には気持ち程度のダビング材を撚り付けました。黒系、赤系、ブラウン系を取り混ぜて、まずは10本。
でも、実際にこれを使ったところでフライの動きを目で追えるのだろうか…。落としたい場所に的確にコントロールできる腕前があればいいのですが、望むべくもありません。視線の先とは全く異なる場所に、所在なげに漂っているというのがオチかも
止水域の水面近くで、ついばむように静かなライズを繰り返す魚影を発見。そいつの鼻先にそっと極小フライを送り込むと──。ミッジの用途として、よくこんな描写を見聞きしますが、そもそも自分が向かう渓流でそんな場面に出くわしたことないもんなぁ。見落としているだけかもしれないけれど。
ま、いいや。とりあえずは賑やかしということでフライボックスの片隅に入れておくことにしよう。あ、でも、あらかじめスレッダーに通しておくぐらいの準備はしとかないと、厳寒期にかじかんだ手で現場対応するのはちと無理かもですね。