フィッシングショー

明日からの開催が予定されていた「Japan Fishing Festival~国際フィッシングショー2011~」(@パシフィコ横浜)は、やはり中止となってしまった。発表されたのは3月16日のこと。一大イベントを心待ちにしていた釣りファンや、様々な準備を進めていた出展者サイドの方々にとっては残念な結果だけれど、日本が今このような状況であることを考慮すれば、いたしかたない決断だろう。

昨年、hook&cookのメンバーは初めてフィッシングショーなるものに赴いたのだった。──広い会場を巡りながら、各社の製品ラインナップを眺めるのは実に楽しい。ちょうど、それぞれが渓流竿を新調しようかと思案していたタイミングとも重なった。多くのメーカーが最新モデルを含めて、よりどりみどりを手に取らせてくれるのは実に有り難い。何よりも、釣り具店の狭い店頭ではなく、広いスペースで自由に振り回せるのだ。実物を手にしてみると、竿の調子や精度、表面の仕上げなど、カタログスペックだけでは分からないことが手の感触や目で確かめられる(そんな繊細な眼力や、それに見合うだけの腕がないとの話はおいておいて…)。

細山長司さんにサインを頂いた自作の餌箱。毛鉤へ転向した後はフィールドに持ち出す機会がなくなってしまった

業界の著名人を間近に見られるという楽しみもある。例えばそれはシマノのブースを訪ねた時だった。細山長司氏、我妻徳雄氏、井上聡氏…。渓流釣り関連のテレビや雑誌でよくお見かけする大御所がずらりと並び、来場者に懇切丁寧な説明やアドバイスを施してくれているではありませんか。ミーハーな身としては、何かお話ししてみたいけれど、これというきっかけもない…。所在なげに近くにあった竿のいくつかに手を伸ばしていたら、「気になる竿はありますか?」と背後から急に声をかけられた。振り向くと声の主は細山大先生である。驚いたものの、これ幸いにとお話させて頂くことに(こんな時の私は特に図々しい)。北海道での大物との格闘談や竹を使ったビク作りの技など、貴重なお話の数々を伺うことができたのだった。さらに調子に乗った私は、持ち込んでいた自作の餌箱にサインをリクエスト。怪訝な顔ひとつせずに応じて下さった。感謝であります。そのほかにも、海、ルアー、フライ、ヘラブナなど各分野で活躍されている先達の方々が各ブースのゲストとして来場していた。

日本釣振興会のアングラーズバンド。NO FISHING,NO LIFE──いや、まさにその通りですよ

そうそう、「NO FISHNG,NO LIFE」と刻まれたラバーのリストバンドを買い求めたのも昨年のフィッシングショーだったのを思い出した。日本釣振興会の「アングラーズバンド募金」である。これによる収益は、釣り場の環境保全や魚の資源保護などの活動に生かされているそうだ。メンバー各自、それ以降はいつも左手首にこのバンドをはめて釣行にでかけるのが習慣となっている。今年、フィッシングショーの会場で買い足すことはできなくなったけれど、どこかのショップで見つけたら忘れずにシーズン2011用の1本を新調することにしよう。(by ドングリ)

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