川の風景やランチの様子、希にネットに収まった魚体…。釣りの1日を記録するのに、これまではもっぱらコンパクトデジカメを使ってきました。
画質の観点ではRICOH GRシリーズ、ヘビーデューティという安心感ではオリンパスのμTOUGHシリーズがお気に入り。共に小型でベストのポケットに難なく収納できるし、28mm~という焦点距離(従来の35mmフィルム換算)は、渓流の雰囲気を切り取るにはなかなかよい画角です。
もっとも、ある程度の枚数がたまってくると、広角系ばかりの写真では、やや新鮮味に欠けるような気もします。そんなことに、あらためて気づかせてくれたのが釣友ブッダくんでありました。
それは早戸川に行った時のこと。フォトグラファーである彼は、デジタル一眼レフと高倍率ズームレンズの組み合わせで、1日を通して様々なカットを撮ってくれました。後日、オンラインアルバムで共有してくれたのですが、その中には、まるで釣り雑誌から飛びっ出してきたようなヒレピン子やジーザスの姿があったのです。おお、すげー。
フレーミングやピント位置、光の捉え方、瞬間を逃さないセンスなどなど。必ず何かが違っていて、凡人のショットとは明らかに一線を画しています。さすがプロは違いますなぁ。そんな領域に達することができないのは頭っから判っているのですが、1つだけ思ったのは、「デジタル一眼と中望遠のズームが使ってみたい!」ということ。
とはいえ、自分が所有しているデジ一は何世代も古いものだし、例えば80ー200mm F2.8という白い銅鏡のレンズは銀塩時代から引きずっている年代モノ。こんなのを持ち出した暁には、「お前は弁慶か」と揶揄されること間違いなし。私も仕事柄、少しはカメラを使う機会があるので、この際、買い換えることを決断をしたのであります。
ボディが小さくて持ち歩きに難儀しないこと、ある程度の防塵防滴性を備えていること、一定水準のレンズ群がラインナップされていること…。そんなことを念頭に置いて、気になっていたのがオリンパスがこのほどリリースしたOM-D(E-M5)。マイクロフォーサーズ規格のミラーレス一眼レフです。その昔、OM-2nを使ったことがあるので何だか愛着が湧くし。
噂では予約が殺到して店頭在庫がないとのこと。先日の土曜に新宿ヨドバシに行き、どのぐらい待つかを聞いてみたところ、その日に限って予約キャンセルが1件あり、ブラックボディの標準ズームセットならば即日渡しができるとのこと。あ、そうですか、そうですか。神も背中を押してくれてるのでありますね。
とりあえずお取り置きしてもらって、コーヒーブレイクを入れつつ冷静を装ってみたけれど、この期に及んでキャンセルという選択肢はないか。そそくさとカフェを出て、あらためてお引き取りに伺ったのでありました。
さて、今回手にした標準ズームは従来換算で28ー100mmがカバー範囲。考えていたものよりちょっと短いですな。もしオリンパス純正からレンズを選ぶとしたら、「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6」「M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 R」あたりが選択肢になるのかな。あらためてカタログを眺めると、広角の「M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6」も気になる存在だなぁ。
いかん、いかん。春の訪れとともにハードウェア志向の悪癖が芽吹いてきたか。自分よ、落ち着くんだ。結局、釣りも写真も中途半端に終わって、どちらも結果が伴わないというオチになるような予感が強まってきた今日この頃です。