最初はやっぱりエッグフライですかね…。ニジマスくんたちが身を寄せている淀みを狙って投じます。着水と同時に我先にと突進してくるかと思いきや、皆さん一目散に逃げ出すじゃありませんか。
何度やっても同じ事の繰り返し。ダメじゃこりゃ。2週間ほどの間に多くの釣人に相当いじめられたのかもしれません。何というか、スレているというよりも怯えている感じです。
──去る21日の土曜日。とりあえずは管釣りから落ちたニジマスくんにお相手してもらおうと、我々は再び鹿留川の下流域に立っていたのでありました。前回、そこそこ楽しい思いしたし…。
しかしながら、エサと思しきものに無邪気に食いつく姿はもうありません。人影を察知すると、集団で逃げ回る有様。ニジマス祭よ再び、なんて甘い期待はもろくも崩れ去ったのでありました。
それでも、しばし観察していると、やる気のある何匹かが対岸の穏やかな流れの脇で散発的にライズする様子が確認できました。もし釣れるとしたら、ヤツらしかおらんだろ。ターゲットを絞り、ドライフライで挑んでみます。
CDCダンの16番を結び、いざトライ。時々フライに興味を持って近づいては来るのですが、すんでの所できびす返しするばかり…。ううむ。ソラックスダンやエルクヘアカディスも試してみましたが、反応は芳しくありません。
6Xだったティペットを7Xに変え、再びCDCダンに戻します。すると一発! ティペットを細くしたのが効いたのか、たまたま結んだCDCダンのボディカラー(ブラウン系→オリーブ系に変更)が気に入られたのかは分かりませんが、とにかく釣れちゃいました。細かいことはさておき、魚からすれば食い物に思えたんでしょうね。
1匹めが出て一安心したので、フライをあれこれ変えてのチャレンジタイム。その日の手持ちで一番小さな18番(一応、ユスリカの幼虫のつもり)を結んでみましたが、自分のキャスティング能力と視力では、追うのが辛いのなんの。そんでも、しつこく流していたら、ピシャっと出てくれました。ラッキー。
結局、午前中にフッキングまで至ったのは3匹どまりでした。総じていえば、華奢なボディでオリーブ/イエロー系のCDCダンへの反応が良かったかな。管釣り出身のニジマスではありますが、よいトレーニングをさせて頂きました。
ちなみに午後は上流域に移動して、ヤマメ/イワナを狙ったのですが、こちらは撃沈。あ、魚はちゃんといますよ。同行したメンバーの1人、ブッダくんなんぞはウェットを中心としたテンカラで短時間のうちに6匹をしとめ、よい思いをしたそうです。ドライにも反応があったとのこと。まだまだ私には厚い壁が立ちはだかっております。