1フィート弱のフライロッド

子供の頃、スパイに憧れたことがありました。とはいっても興味の先は諜報活動ではなく“専用グッズ”。ペンに仕込んだカメラとか、切手の裏に隠せる盗聴器、あるいは腕時計の形をした無線機…。「超小型の中に機能を凝縮」というモノに心惹かれたんですね。

その昔、とあるマスコミの就職面接を受けた時のこと。「偉大な工業的発明品を3つ挙げるとしたら?」と問われ、思いつくまま「車輪とメガネと…えーっと…ミニスカートですかね」と答えて失笑されたような記憶も。

それはともかく、アクアビット社の振り出し式フライロッド「all in one Tele-Stick(オールインワン・テレスティック)」は、ずっと気になる存在でした。約27cmのグリップ部分に収納されているブランクスをスルスルと引き伸ばしていくと、7ft #3 仕様のロッドに大変身。う〜む、すばらしい。

これがあれば、沢登りで源流域を詰め、その先に見つけた未踏の聖域に竿を出せるかも。いや、そんなことしませんけどね。

これがあれば、さり気なくシンプルな装備で釣りに臨む「ウルトラライトフィッシング」を具現化できるかも。いや、そんなことしませんけどね。

これがあれば、つまらぬ接待の席で、おもむろに「あ〜釣り行きて〜」とキャスティグ練習できるかも。いや、そんなことしませんけどね。

最後に白状すると、買ってしまいました。またしても道具ばかりが増えていく…。早ければ明日、試釣です。

選んだカラーはグリーン。専用ケースも付属します
ストリッピングガイドにも、折りたたみの工夫が

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