釣り関連の雑誌や本がいつの間にやら増えて、本棚に収容しきれなくなってきました。ただでさえ狭苦しいマイルーム。年末に向けて一気に処分してスッキリさせたいところですが、なかなか捨て切れないのです。いずれ読み返したい時が来るような気がして…。
書かれている内容は手元に残しつつ、無駄なスペースだけをなくせないものか──そんな望みをかなえてくれるのが“電子化”という方法です。本や雑誌のページをスキャナでイメージとして取り込み、最終的にPDF形式のファイルにしちゃうってわけ。
iPadやKindleのようなタブレット端末が登場したのを機に、手持ちの本を電子化したいというニーズは徐々に高まりを見せているようです。最近では、「BOOKSCAN」のようなサービス業者もあって委託もできますが、道具と手間ひまがあれば自宅でやることも難しくはりません。巷間、“自炊”と言われる方法です。
ということで、実際にやってみることにしました。作業的には、(1)本の裁断→(2)スキャニング→(3)読み取り結果の確認と調整、といった流れになります。その具体的な手順やノウハウを解説するのは当ブログの主旨ではないので割愛しますが、主に使用する道具は以下のようなものです。
●裁断機:カール事務器 ディスクカッター DC-210N
本や雑誌をページ単位に一気にばらすのに便利な道具が「裁断機」。PLUSのPK-513Lなどにも惹かれましたが、重くてかさばるし、3万円近くするのが難点。結局はカール事務機の当モデルにしました。これでも40枚程度は一括カットできるので私の用途には十分です。Flyfisher誌を例にとると、表紙込みで132ページある号でも作業を2回に分ければ全体をバラバラにできます。
●ドキュメントスキャナ:富士通(PFU)ScanSnap iX500
自動給紙機能を備えた個人向けスキャナとして定評のある「ScanSnap」シリーズ。11月30日に発売された新モデルがこれです。25枚/分の両面読み取り速度は快適そのもの。重送(2枚重なって紙送りしてしまうこと)検知なども優秀で、自炊派の人にはピッタリ。Wi-Fi対応で、スマートデバイス(iOS/Android)からの直接スキャンなんて機能も。
蔵書に刃を入れるのは最初こそ勇気がいりますが、いざやってみると意外とはまり、慣れると次々に裁断したくなってきます。読み取り解像度はじめ各種諸々の設定や、出力したPDFファイルのデータ圧縮方法などは目下、試行錯誤しながら最適値を見つけているところ。まだ20冊弱しか完了してませんが、概ね良好に作業が進んでいます。
自分なりのワークフローが固まったら、一気に作業を進めるつもり。部屋がスッキリした暁には、快適なタイイングルームへと模様替え…って、それにはまだまだ道のりが長いんですけどね。