前回の保之瀬で、「そろそろお昼だねー」と言っている頃、ヒレピン子が「何あれ!」と叫ぶのでそちらを見てみると、川の向こう岸に何やら四足動物がおりました。逃げる様子もないので写真を撮りまくりました。
最初は鹿かと思ったのですが、鹿にしてはちょっとずんぐりむっくり。ヤギにしては色が変だし。頭のちっちゃなツノを見て、やっとカモシカという動物を思い出しました。
「こんなところにカモシカなんているんだねぇ。」とほんわかした気持ちになりながらも、チャチなコンデジでパシャパシャ。この日ほど己のカメラの非力さを嘆いた日はありません。
しかしそれにしても逃げません。こんな人里に出てくるんだから、人間にも慣れているのでしょうか。今にして思えば、あの何かを待っていた感じは、近所の人にでも餌付けされていたのかもしれません。いいなぁ、カモシカ。
ちなみにカモシカ、鹿ではなく牛の仲間らしいです。
「こんなカメラじゃ良い写真は撮れないや」と諦め始めた頃、カモシカも何かを諦めたのか、川下の方へトコトコと帰って行きました。元気に生きろよ。
ともあれこの日は、何だかとても幸せな気分になれたのでした。