沈みにくくて、よく見える─。キャスティングやメンディング等のコントロール力が伴わない私にしてみれば、そんなフライが魅力的に映ります。
その観点で興味を覚えたのが、マシュマロボディーをウイングにあしらうという試み。直接的には、FlyFisher誌の2013年7月号p74「フライがもたらすうれしい誤算」という記事、さらにそこで引用している同誌2012年10月号p52「バブルウィング」の記事を読んだことに起因します。
概説すると、かの島崎憲司郎氏が考案された名作「マシュマロピューパ」のエクステンドボディーを、とある達人がカディスやアントといった他のパターンに適用してみたという内容。扱いやすさも魚の反応も、とても良いそうです。
ちなみに「マシュマロ」の実体は、(定番としては)エアロドライウイングを束ねて紡錘形に仕上げたもの。発想のルーツなど詳しいことは、「フライの雑誌」<2012年冬号、Vol.98>に島崎氏ご本人による寄稿として掲載されています。
興味本位にマシュマロパターンを巻いてみようかな…。思い立ったはいいけれど、その時に家に在庫していたEDWはオレンジやピンクといったど派手な色目ばかり。唯一、細め(ファイン)のミディアムダンが出てきたので、これでトライしてみました。
とりあえずは、エルクヘアの代わりにマシュマロをウイングにしたカディスパターン。初めてだったので、全体的な形やバランスはイマイチ…このまま使うと水面を転がってしまいそうな気も。現地でボディハックルを適宜カットしつつ、使い勝手を検証してみたいと思います。