今シーズンのラスト釣行で日川に行った日、手にして間もないGoProで試し撮りしてみました。 シャツの上にチェストハーネスを身に付けてカメラ本体を胸部に固定。さらにフィッシングベストを着用するスタイルです。リモコン「Wi-Fiリモート」をベストのDリングにぶら下げて、そいつで録画のオン/オフをすることにしました。
ビデオ解像度の設定は、よく分からないまま「1080p/60fps」、画角は「超広角」です。別に用意しておいた偏光フィルターは、固定用の爪が現地であっさり折れたため装着しておりません。光が比較的よく回り込んでいる瀬があったので、早速スイッチオン。特に意識することなく、ごく普通に釣りを始めてみます。
想定としては、自分の視線にかなり近い感覚の動画が撮れるでは?ってとこ。画面の下半分~せいぜい3分の2までに川面が映り込み、そこにラインが飛んでいく様子が記録されると踏んでいました。つまり、下のキャプチャ画面のような構図で延々と動画が記録されるもんだと考えていたのです。ちなみにGoPro本体には標準では液晶ディスプレイがないので現地で再生して確認することができません(別売オプションで後付けすることは可能)。
ところがどっこい、帰宅してから一連の動画ファイルを確認してみると、思ってもいない結果でした。どれもこれも、レンズ光軸の方向が予想以上に水面側に偏っているのです。言い換えれば、上半身が前傾姿勢になっているってこと。再生画面のほとんどを水面が占め、肝心のラインの動きが撮れておりません。おまけに、前かがみになった際にベストの左右ポケット部が重みで自然に前に出てきて、それが映り込んでいるシーンもかなりの割合に達しています。
自分としては常に体をしゃんと伸ばして悠然と?キャスティングしているつもりだったのですが、夢中になると体が(心もか?)かなり「前のめり」になっているという事実を知りました。いや、顔は正面を見据えているので、むしろ猫背と言った方が正確か…。
実はその日、一脚にGoProを据え付けて岩に立てかけておき、そこから少し離れて自分がキャストする様子も撮ってみたんです。そいつを再生すると、動かぬ証拠(ビデオだから動く証拠か…)として、上半身をかなり傾けてロッドを振る姿が記録されてました。岩陰から姿勢低くキャストする時ならまだしも、流れの中央にどんと構えてのシーンですからね。へっぴり腰というか、何とも不恰好なのですわ。
この自分撮りで、思ってた以上に腕が振れていないことも知りました。比較的近距離を狙う時などは特に、手首だけでキャストしようとするのが顕著です。頭に描いているイメージと実際の姿って、こうも違うんだ…。撮影の失敗も含めて、いろいろと勉強になった1日でありました。