本日は、ネットを取り付けるための穴あけです。ヒノキ材だけの部分に加え、鹿角グリップの一部(Y字で表現すると上の二又に分かれる部分)も対象となるのが、ちょっぴりやっかいかな?
穴は、前回掘った溝の位置と合わせるので、フレームの外から内に向かって次々と穿孔していくことになります。さて、穴数はいくつにすればいいのか…。個人的な感覚としては、2cm前後で均等間隔に並ぶように決めればいいんじゃないかと。
溝の長さ(≒ほぼほぼ内周の長さと一緒)を測ると61cmほどありました。約2cm間隔にするなら穴数は30〜32個といったところでしょうか。これは、後々に手編みするネットの目数とも関係します。枠系が小さいので、できれば細かく詰まった感じに仕上げたいとの思いもあり、32個でいくことにしました。
まず、溝のフレームトップに基準となる目印を付けます。2.0cm弱の幅で固定したコンパスを使って、基準点から順に次なる穴位置を順にプロット。一通りを作業を終えて、あらためて穴が32個あるかどうかを確認。うん、ちゃんとあります。
ここで千枚通しを使って、印の場所に下穴をあけておきます。その方が、ドリルを回転させた瞬間に刃先が暴れるのを防げるんじゃないかな…という思い込みで。ちなみに、ドリル刃は先端径1.0mm〜1.9mmの10本セットが売っていたんで、そちらを用意しました。
さて、肝心の穴あけ作業。1.2mmの刃をセットした電動ドリルを右手で構え、一方の左手はフレームをがっちり握ります。下穴にドリル刃の先端をあてがい、息を止めてスイッチオン。裏面の中央に貫通させるイメージをもって慎重に穿孔します。
加工しやすいヒノキ材とあって、思いのほか簡単に穴があくという印象です。順調じゅんちょー。もっともそれは、ヒノキだけが対象となる28個の穴に限っての話。グリップ部に近い残り4つは、鹿角も一緒に対処しなければなりません。あまり考えてなかったけど、難しいのか?
試しに、鹿角がちょっぴりかかる、比較的楽そうな穴で感触を確かめてみることに。──やはり、ヒノキを貫通したその先に、これまでにはない抵抗を感じます。ゆっくりじっくり…刃が動かなくなったら無理せずに逆回転させて引き抜く。これを繰り返すことで、何とか穴をあけることができました。
同様に、2つめ、3つめと慎重な作業を続け、残すはラスト1つです。じわじわと刃先を進め、もう少しで貫通かと思った瞬間、ボキっという鈍い音。あちゃ、ドリル刃が折れてしまった…先端から5mmぐらいを鹿角の中に残したままです。
最後の最後にやっちまっただよ。やむなく、1.3mmの刃に付け替え、先ほどの穴を微妙に方向をずらして進みながら再トライ。何とか貫通させることができましたが、フレーム内側に一直線上に並ぶ他の31個の穴とは明らかにズレてしまいました。ま、これも手作りの味ってとこか!?
ちょっと落胆しながら、残しておいたフレーム内側のエッジをサンドペーパーでならし、本日の作業は完了。あ〜、肩凝った。