バーブレスの功罪

早いものでシーズン終了から3ヶ月が過ぎましたが、皆さま釣りの虫が疼いておりませんか?

実は今シーズンはずっとバーブレスの針を使ってみていました。バーブレス、つまりいわゆる“返し”の無い針です。
元々はドングリ隊長が「服とかネットとかに引っ掛かってもすぐに取れるから便利だよ」と教えてくれたモノでした。隊長はよくそれらに引っ掛けているようなので、説得力も抜群です。釣れた時に予期しない所で魚から外れないかがイマイチ不安でしたが、特に針を呑まれた時には取り易くて良いかもしれないと思い、使ってみることにしたのです。実際呑まれ率はメンバーで一番高いですし、呑まれた針を外す時のお魚さんの痛そうな様子には以前からそれはそれは大層心を痛めていたのです。
はなから返しの付いていない針も売っていますが、針穴にラインを通すのはとてつもなく面倒なので、ハリス付きの既製品の返しを潰して作っておりました。
潰し方は簡単。針先の返しのあたりをプライヤーでギュっと挟んで、2、3回クイクイっと捻ってやるだけです。

 

針のこの辺りを挟んで、クイっと潰します。
針のこの辺りを挟んで、クイっと潰します。

 

バーブレスの良いところ

  • とにかく外しやすい。そのための針なので特筆することではないのかもしれませんが、その意味ではやはり使い易いです。どのくらい外し易いかというと、口先にかかった時は針を逆さに持ってやれば魚の重さで針が抜け、飲んだ時でもプライヤーでクイっとやれば簡単に外れます。ひどい時には、タモに魚をキャッチした時、魚が暴れているうちにいつのまにか自然に針が外れていたりもします。
  • まれにタモの網に針が引っ掛かる時があるじゃないですか。取ろうとして網が破けたりもすることがありますが、それも簡単に取れるようになりました。グローブや服等の場合でも同様です。
  • つまり、あんなちっちゃな返しというヤツの威力がいかに凄いものであったかということなんですがね。

バーブレスの悪いところ

  • 返しが無い分、魚をバラし易いんじゃないかと恐れおののいていましたが、実際にはそれほど怖がることも無く。魚が掛かったら、ラインに適正なテンションを掛け続けるようにしていれば、バラすこともあまりありませんでした。しかしそれは、逆に言えば「テンション掛けていなければバラす」ということに他ならず、魚が掛かった後はちょっと気を遣います。魚が掛かってからタモに取り込むまでにバラしたケースが、年間通じて何回かありました。
  • 特に注意したいのが、ちょうちん釣りの時です。ちょうちん釣りの取り込みは通常と違い、魚が手の届かない所にある時間が異常に長いです。ちょうちんの先にぶら下げた魚が空中で暴れたりしていると、手元で取り込む前に針が外れて、あらぬ所に魚が落ちたりしますっていうか1回落ちました。これはちょっと防ぎ様が無い。早目に陸側に竿先を向けるくらいしか予防策はありませんが、それが出来る場所にいるとも限りません。祈るのみ。

つまりバーブレス

バーブレスにして何か釣り方が変わるのかと言えばそんなことも無く。実際、現場でもほぼ針を気にすることはありませんでした。今までの針をそのまま返しを潰して使うだけという手軽さも魅力的。手間と言っても30秒。おまけに魚にも優しい(のか?)とくれば、バーブレスを使わない理由というものはほとんど無いんじゃなかろうかと思っています。来年もバーブレス、使っていこ。

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