そろそろ鉤に糸を結ぶのが辛くなってきたかなぁ──。ある程度の年齢に達したフィッシャーに共通の悩みとなるのが“老眼”です。
煩わしさを解消する1つの策は、バイフォーカル、つまり常用レンズ(例えば度の入っていない偏光レンズ)の下部に近距離用の小玉を備えた二重焦点(遠近両用)のメガネをあつらえること。
ただし、このタイプは、かけ慣れないうちは足元がおぼつきません。私も経験があるのですが、足を踏み出す辺りの距離感がつかみにくく、岩場や河畔の斜面を下るのが怖く感じることが多々あります。
そんな悩みを解決してくれそうなユニークな偏光グラスが間もなくリリースされます。朝倉プラン(福井県)という会社が創案した「NOSIDE」という商品がそれ。上下に180度反転させて装着しても、それぞれ違和感なくフィットするフレームが特徴です。
小玉(凸レンズ)が上端になるようにかければ、ごく普通の偏光グラスの感覚で使え、足下の不安はありません。フライを結んだりデジカメの設定を変更したりと手元に焦点を合わせたい時に限って、凸レンズが下端になるようにかけ変えればOK。周辺光の入り込みを抑えるデザインも釣り仕様ですね。
- フレームカラー: マットブラック/ローズマット/マットシルバー/ブルーシルバー
- レンズ色(コート): グレー(マルチ)ブラウン(マルチ)グレー(ブルーミラー)ブラウン(シルバーミラー)など ※すべて撥水コート
- 凸レンズの度数: +1.50/+2.00/+2.50
- UVカット率 :100%
- 偏光度: 99.5%
- 参考価格: 22600円(税別、ケース付)
この偏光グラスの製品化は、中小企業庁が実施する小規模事業者活性化補助金制度における平成25年度の採択案件だったようです(近畿局)。福井といえば、鯖江を中心にメガネフレームの一大生産地であり情報発信地。2月初旬発売というこのプロダクトに刺激を受けて、独創的な「釣りメガネ」が続々と出てくることを期待します。