丹波川(4/29)と鶴川(5/4)──。連休中は前半と後半それぞれ1回ずつ釣りにでかけることができました。いつも向かう日帰り圏内の山里は藤の花が満開で、そろそろ毛鉤釣りも面白くなる季節に突入かな?
毎年のことながら、この時期って、フライにするかテンカラにするかで悩むんですよね…。魚が水面にも出るようであれば、やはりドライでのフライを楽しみたい。それほど活性が高くなければ、魚の顔を拝みたい一心で水中を探りやすいテンカラ竿に手が伸びるって塩梅です。
◇ ◇ ◇
4月29日の丹波川は、GW渋滞を避けての深夜ドライブで、日の出前には現地に到着しました。朝マヅメの一番乗り。この条件ならフライでしょ、と挑んだのですが、反応は芳しくありません。2回ほど、チビヤマメがつつきに来たくらいで、他に何事も起こらず。
9時ころ、場所をちょっと移動したのを機にテンカラに持ち替えました。エサを積極的に追う感じではなさそうなので、重めのニンフで岩陰をしつこく流します。気長に構えているうちに、やっとのこと魚信が…大岩に囲まれた緩流帯の底近くで掛かったのは22cmのイワナでした。その後も微妙はアタリは何度か感じたものの、ネットに収められたのは、この1匹のみとなりました。
◇ ◇ ◇
5月4日の鶴川。高速の事故渋滞に巻き込まれて、釣り始めたのは9時半近くになっておりました。この日も、とりあえず午前中はフライでのスタートです。
気温の上昇と共に、小さなカゲロウやカワゲラがちらほら舞い始めて、いい感じ。テンポよく釣り上がって200mほど進むと、何と先行者に鉢合わせしました。どうやら彼の後を追っていたらしい。こりゃダメだ。踵を返してスタート地点に戻り、しばし間を置いて過去の実績ポイントをじっくり攻めることにします。
そこは落ち込みに続く15mもないストレートな流れ。何の変哲もない場所なのですが、魚にとっては居心地がよいのか、毎度なにがしかの反応があるんですよね。時には流芯直下から出ることも。
10分ほど様子を伺ってから15番のパラシュートでトライです。手前から順に流した3投目、流れの筋の向こうにある緩流帯をフライがゆっくり流れて肩に差し掛かるところで出ました。掛かった魚が下の淵に落ちてしまったので、そこまで移動しようと進んだ直後に足を滑らせてスッテンコロリン。気が付くと、フライが所在なげに目の前に漂っておりました。残念。
この一件で、魚以外にも何かを逃した気がしたので、潔くテンカラに転向です。瀬には出ているようなので、いつもより軽めのニンフを結んで水面直下狙い。頻繁なアタリはありませんでしたが、それでも22cmのヤマメを手にして、ボウズを免れることができました。納竿直前には、なぜだかニジマスも。
◇ ◇ ◇
ってな訳で、何やかんやテンカラに頼ってばかりの今シーズン。すでに6回ほど出かけたけど、もしかしたらフライでは1匹も釣り上げていないかも…?
せめてランチまでの前半にドライで釣れたら、気分も落ち着いてその日はフライオンリーで通せるんだけどなぁ。次回こそ、午前中の勝負を大事に臨みたいと思います。