今シーズンはスリングパックで

フィッシングベストを身に付ける場合、ついつい色々なものを詰め込んでしまうワタクシ。当然のことながら重くなるし、どこに何を収納したかをすぐに思い出せず、結果、行動が鈍重になってしまうという始末。

その点で、魅力的に感じるのが袈裟懸けタイプのスリングパック。ベストに較べて収納力はやや劣りますが、何と言ってもその軽快感は捨てがたいものがあります。

もっとも、釣りにおける行動パターンや携行物などは人それぞれ。自分の用途に合って、バランスよく快適に使えるものとなると、なかなかドンピシャなものが見つかりません。これまで、OrvisやFoxFireのスリングパックを使ったことがありますが、個人的には、どこかシックリこないのです。

ここはひとつ、もっと使いやすそうなものを今シーズン用に新調するとしましょうか…と、調べ始めたのは解禁直後の4月ころ。興味を持ったのが以下の2つでした。

Simms Headwaters Sling Pack

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Patagonia Stealth Atom Sling

patagonia_stealth_atom

いずれも、フライフィッシングにおける使いやすさを考えて随所に工夫が凝らされています。

共通するのは、通常は背後に位置するパック本体の開口部がサイドに設けられているという構造。身に付けたまま、ぐるりと回してそれを体の前に持ってきた時に、ジッパーを開けて中にアクセスするのが楽ちんなのであります。

細かい仕様や機能を見比べると、それぞれに魅力的な仕組みが盛り込まれていて甲乙つけがたい…。これは、現物をチェックしてみるしかないですかね。

というわけで、仕事ついでにサンスイ上野店に立ち寄ったのは4月25日のことです。さてさて、店頭在庫はあるかしらん? フロアを一巡りしたのですが、それらしきモノが見当たりません。キョロキョロしてたら、「何かお探しですか?」とスタッフ氏。

目的を告げると「あいにく2点とも品切れしてまして…代わりにというか、こんな製品もありますよ」と差し出されたのが、「Patagonia Vest Front Sling」です。

Patagonia Vest Front Sling

へぇ。こんなのがリリースされていたの知りませんでした。どうやら2014年の新製品らしい。解説には「ベストにするかスリングパックにするかを決めかねているアングラーのために、両方のメリットを組み合わせて作りました」と。確かに、スリングパックの形をしながら前面にはベストっぽいポケットが配置されています。

まったく候補に考えていなかったけど、これも1つの出逢いということか。素材がやや薄いかなと感じるものの、軽量化するにはこのあたりが落ち着きどころなのかもしれません。ジャスト1万円なり。税金分は溜まったポイントでお支払いすることとし、諭吉くんは、この新製品に化けたのでありました。

すでに2回ほど使ってみましたが、なかなか快適です。フライボックス2ケと、ティペット、フロータント、クリッパー、フォーセップあたりをフロントに収納しておけば通常は事足りるので、パック本体に頻繁にアクセスする必要もありません。細かいレビューは後々に譲るとして、しばらくはこいつを常用して使い勝手を検証してみたいと思います。

Patagonia の2014年の新製品「Vest Front Sling」
Patagonia の2014年の新製品「Vest Front Sling」

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