ここ数年、シーズンオフの10月末には、小菅村で開催される「多摩源流釣り大会」に行くのを楽しみにしておりました。しかし、今年はその告知がなく、村の観光協会に問い合わせてみたところ「諸般の事情で中止」とのこと。残念。
メンバーとの定例飲み会の席上、「じゃあ代わりにどこか他の管理釣り場に行こう」という話となり、先の土曜日に、あきる野市の「養沢毛鉤専用釣場」に行ってきました。
午後券で4時間ほど遊べば十分だろうということで、遅めの出発です。それでも11時前には現地に到着したので、とりあえずは管理事務所に伺ってみることに。初めての人は会員登録が必要だそうで、レギュレーション等の説明を受けながら手続きを済ませました。近くのお蕎麦屋さん「木の小屋」で打ちたてのザルソバを食べ、いよいよ午後は実釣であります。
川をマス状に区切ることなく、養沢川の自然の渓相そのままを生かしているのが特徴。エリアは全長約4kmもあるそうで(10月から上流の一部区間は禁漁)、クルマで移動することも可能です。とはいえ、まったく土地勘がないので、まずは管理棟の近くから入り、下流域を探ってみることにしました。
まずはドライ、14番のCDCダンでスタート。時折、フライ直下まで追ってくる姿がありますが喰いません。まあ、連日たたかれてスレている訳で、そう簡単には釣れませんよね。次にオレンジ&パートリッジに替えて、何匹かを目視できる水面直下を流してみたらガツンと来ました。約30センチのニジマスの引きは強烈です。
2〜3匹に相手をしてもらったところで、ドライに戻しての釣り上がり。しばし苦労しましたが、8xのティペットと16番のCDCパターンでやっとキャッチすることができました。この日、ドライに出たのは25cm前後の相対的に小さめのサイズで、細いティペットでも切られることはありませんでした。
──午後2時くらいを境に水面近くでの反応がめっきり鈍くなりました。今度はマーカーを付けてニンフを送り込みます。たま〜にヒットするけれど、すぐに飽きられようで同じパターンでは後が続きません。総じて、細めのシルエットなり自重があるなりで、沈下速度が速い方が釣れる印象だったかな。
夕方になって再び散発的なライズが見られるようになってきたものの陽が傾くのも早く、周囲はあっという間に薄暗がりに。この日は17時までの営業とのことでしたが、そこまで粘らずに納竿としました。
メンバー一同、事務所に用意されたホットコーヒーで一息。辺りが急に冷え込んできたこともあって薪ストーブの温かみがじんわりと身に染み込みます。帰りの車内、シーズン中には決して味わえない尺モノの感触をそれぞれが反芻しつつ、毛鉤釣り談義に花を咲かせたのでした。
追)この日は企画倒れに終わっていた“ランディング時の水中動画撮影”にトライしてみました(たった1回ですけど)。──帰宅してファイルを確認してみると…何と今回も失敗! どうやら、GoPro本体とWi-Fiリモートのペアリングがうまくいってなかったらしく、手元(コントローラ側)のボタンを押しても本体は録画スタートしていなかったみたい。相変わらず粗忽者です。というわけで、再び次回に持ち越しです。