鹿留川へ行ってきました。先日、独りで訪れた際には大雨の影響でかなり増水していたこのエリア。その後はしばし好天が続いたので、そろそろ落ち着いてコンディションも良いはずと都留ICを目指した次第です。
──思っていた通り、川は平水に近い状態に戻っていました。午前は支流の沢、午後は本流の中流域と、毎度同じパターンで魚信を探ってみます。その結果はというと…冴えない!の一言。魚はおります。たまーに釣れます。でも、せいぜい17〜8cmってところで、心踊る展開なく、ずるずると時間が過ぎていくのです。
フライを追ってくる姿が見えたり、運良くものにできたり、途中でバラして地団駄を踏んだり…。日がな一日ロッドを振っていると、それが釣れても釣れなくても、ある程度のサイズを目にして脈拍急上昇ってなシーンが1回くらいはあるってもの。
それが、前回の日川といい、今回の鹿留川といい、メリハリのない淡々とした釣りが続いているのです。噴き出すのはアドレナリンではなく、汗とタバコの煙と愚痴くらいなもの。ふぅ。
鮎釣りの世界では「土用隠れ」なんてことが、よく言われます。夏の日照りが続くと瀬では餌となる藻類の状態が悪くなり、より条件の良い深場に身を沈めることらしい。ヤマメやイワナも避暑モード? 賢さを増し、ウィークエンドアングラーが殺到する日を見越して、さしずめ「土曜隠れ」ってところか?
実際のところは、活性の上がる時間帯とか、そのエリア特有の流下物とか、夏場ならではの居着き場所とか、まだまだ研究の余地があるんでしょうね。こんな時こそ、学びが必要なことは理解しても、いかんせんこの暑さ、家に帰れば一日を省みることもなくビールをかっくらって寝てしまうのでした。