魚に見切られ続けたり、使ってみたらバランスが悪かったり、時には壊れてきたり…。いろいろな理由で一線を退いたフライが胸元のフライパッチ(SimmsのPatch Fly Box)に溜まっていきます。このところ頻繁に釣りに出かけていたので、収まりきらなくなってしまいました。ここらで、断捨離です。
3つの小皿を用意、以下の基準で、フライを1本ずつ吟味しながら仕分けていきます。
- 傷みがなく指先でちょいと整えれば現役復帰できるもの→一軍に返り咲き
- 型崩れやバランス等の問題で、そのままでは使えないもの→フックだけ再利用
- マテリアルのみならずフックの歪みや傷みも激しいもの→やむなく廃棄処分
新品同様のもの以外は、すべてポイってのも有りなんだけど、貧乏性なのか、フックがもったいなく感じるんですよね。いつかのエントリーにも書いたけど、なるべくリメイクするのがいつもの習慣です。
フックの再利用を決めたフライをバイスに固定。安全カミソリとかカッターで、マテリアルを削ぎ落としていきます。シャンクに沿ってジョリジョリやりながらウイングやボディなどを指でむしり取る要領。パターンによっては手間がかかりますが、やがてフックはスッピンに。針先が鈍っていることも多々あるので、シャープナーで砥いでリサイクル用フックケースにしまい込みます。
ストレートやカーブ、黒やブロンズ、でかいのや小さいの…そのケースには、種々雑多なフックが混在することになります。このところストックされているのは、常に30本くらいってところ。
特定のパターンを量産する時は別として、気ままにフライを巻く時はこれら新古フックの出番。1本を適当にピックアップした後、さて何を巻こうかと自分の限られたバリエーションなりに考えて、タイイングを始めます。細軸の16~14番あたりはパラシュートやソラックスに、それより大きいのはカディスなどのテレストリアル系に蘇ることが多いかな。
さてさて、サボっていたフライの整理整頓も一段落したことだし、気分も新たに釣りに行くとしますか。日曜は他の予定が入ってしまったので、できれば明日の土曜日に出かけたいところ。候補となる川はどこも多くの人に叩かれていて渋いことは分かっているんだけど、1匹ぐらいは印象に残る釣りがしたいなぁ。釣り支度をしつつ、ウンディーネに祈ることにします。