クルマを巡るプラマイゼロ

今シーズンの半ばから、家人名義のクルマが釣行の足となったことを以前のエントリーに書きました

釣りに出かける時は全席の足元にラバーマットを敷いたり、帰宅した翌日には必ずピカピカに洗車したりと、それなりに気を遣っております。平日、家人は基本的にクルマで仕事に出かけるので、ドロ汚れで印象悪くして貸出禁止になると困りますからね。

足回りは思った以上に軽快なものの、電気系統がちと弱いそのクルマ。ここの所は、ホーンが不調でありました。鳴ったり鳴らなかったり、気まぐれなのです。

狭い林道で対向車とはち合わせ。相手が道を譲ってくれた時など、お礼代わりに軽く“プッ”とやりたいところなのですが、そんな時に限って鳴りません。慌てて強く押すと“プォォォ〜!!”っとけたたましく鳴り響き、まるで威嚇しているよう。バツの悪さを味わいます。

普段使いしている家人も不調に気がついていて、ディーラに持ち込むか悩んでいたとのこと。特に最近は、滅多なことでホーンが鳴らなくなってしまったようです。ここは自ら修理をかってでて、ポイント稼ぎでもしとくとしましょ。

若かりし頃、安物の中古車を乗り継いでいた時なんかは故障続きで、それなりにメカには強くなりました。最近のクルマは作り込まれ過ぎていて素人が手を出しにくくなりましたが、ホーンぐらいは何とかなるでしょう。ネット上に参考になる情報も溢れているし。

さて修理開始。ステアリングパッドを外さなきゃ始まらないのだけど、エアバッグが一体化しており、暴発すると危険です。なので、バッテリーの端子を抜いてからの作業。パッドはボルトで固定されていると思いきや、意外と単純なクリップ構造で拍子抜けです。左右2カ所のそれぞれをドライバーで内側に押し込みながら手前に力づくで引っ張ると…スポッと抜けてきました。

ステアリングパッドを外すとこんな感じに
ステアリングパッドを外すとこんな感じに

むき出しになったステアリング内部の構造を観察すると、ホーンを鳴らす(親指などで押し込む)動きと連動するアームがあって、その裏側に金属製の接点が見えました。同じく基部側にある接点と触れて通電すればホーンがなる仕組みです。接点のペアは3カ所あって、そのいずれもが接触不良を起こしていると思われます。

トルクスボルトを緩めてアームを外し、あらためて接点を見てみると…酸化被膜で覆われちゃってます。これが原因ですね。サンドペーパーで軽く磨けば、はい元通り。これで大丈夫でしょう。仮組みしてバッテリーをつなぎ、アームを押して見ると、問題なくホーンが鳴りました。

すべて組み付け直して修理完了です。帰宅した家人に、「あ、ちょっと時間あったからホーン直しといたよ!」と、さりげなく申告。これで少しは株が上がったかなぁと思ったら、「ありがと。それはそれとして、人のクルマに勝手にステッカーをベタベタ貼らないでよ〜」とのクレームが…。

川沿いの林道を走っていて空きスペースにクルマが停まっていると、「これって釣り? 山菜採り? それとも登山?」などと気になりますよね? 先行者がいるポイントはできれば避けたいところですから。

そこで私めとしてましては、「これは釣り人のクルマです。ここから既に入渓してます」ってなことを大々的にアピールするために、それっぽいステッカーを貼っていたのでありました。それも、文句がつかないことをいいことに、1枚、2枚と増やし今は7枚ほど。気づいていたんですね(って当たり前か)。

さすがに今となって「ぜんぶ剥がして」とは言われなかったけど、自前の無償修理で稼いだはずの評点が、帳消しとなってしまったのでありました。

最初は1枚だけと思っていたんだけど…
最初は1枚だけと思っていたんだけど…

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