3月27日は、鹿留川まで出かけてきました。往路は順調で8時過ぎには現地到着。まずは支流に入ってクルマを停め、釣り仕度を整えます。青空が広がってますが、この沢は日陰となるエリアが多くて肌寒くも感じます。4人が各所に散らばって釣り開始。私は林道を下って下流域からスタートすることにしました。
ヤマメとイワナの混生域ですが、個人的にはイワナの沢との印象。岩陰の淀みなどに大きめで目立つ毛鉤を振り込みますが…おいそれとは出てくれません。時間帯なのか時期なのか、まだ活性が低いようです。しばし何事も起こることなく、ゆっくりと釣り上がっていると、陽の当たる瀬に差し掛かりました。底石も適度に入っていて、良さげな感じ。14番のエルクヘアカディスに結び替えて、慎重にキャストすると…一発で出ましたが、痛恨のアワセ切れでした。
リーダー、ティペットの結び目を今一度確認しつつ、フライをパラシュート系にチェンジして、場所を休ませます。その沢にしてはポイントが広く、陽光をさんさんと浴びている状況からして、活性が高まる時間帯なのでは⁉︎ 過去、ここで何匹か釣果が続いたことがあったんで、そんな期待が膨らみます。しゃがみこんだ低い姿勢のまま、場所を少しずつ変えながら探ってみます。
──流芯脇から出たのは17センチほどのヤマメ。サイズはともかく最初の1匹はやはり嬉しいものです。期待は現実となり、そのすぐ上手からも20センチ弱のヤマメが飛び出ました。さらに瀬の先には、階段状に連なった小淵があって、その一番下にフライを振り込むと…すぐに水面が弾けました。ロッドを立てると、確かな手応えがあります。ネットに収まったのは20センチのイワナでありました。ものの15分で3匹という結果には大満足。腕時計を見ると、ランチの集合時間が近付いていたので、一旦川を上りました。
パスタを食べてくつろいだ後の昼下がり、鹿留川本流の下流域に場所を変えて、1時間ほど竿を出してみましたが、突風か吹き荒れてなかなか釣りが成立しません。山から吹き下ろす風の通り道となっているようで、まったくもって止む気配なし。しょうがないので、午前と同じ支流に再び戻ることとなりました。
芸がないけれど、自分の足あとをたどりながら、まったく同じコースを釣り上がってみました。不思議なもんで、午前はまったく生命感が感じられなかった場所から一発で出たりするんですよね…。何が彼らの捕食スイッチを入れるのか分からないけれど、タイミングさえ良ければ、例え先行者があっても釣れるってことを再認識しました。
ヤマメ、イワナが適度に遊んでくれた一日。とりあえず3月は3回も釣りに行けて、ドライオンリーで釣果に恵まれたので、まずまずの滑り出しです。