6月18日の土曜日、家人のトレッキング企画の運転手を買って出て、またまた鹿留川へ行ってきました。本当は大菩薩嶺に行くことを勧めて、私は日川でロッドを振りたかったのでありますが、そうそう思い通りに事が運ぶものではありません。今回の参加メンバーは、これまでアウトドアとは縁遠かった人が中心とのことで、初心者向けで眺望も良い倉見山となったのでありました。
5時に家を出て、6時には都留ICに到着しました。山登りチーム4名様を起点となる長泉院に送り届けた後は、しばし私のフリータイム。以前に同様のパターンで来た時<1回目、2回目>は御正体山がターゲットだったので半日以上は釣りができたのですが、今回はコースタイムの短い倉見山なので、せいぜい4時間といったところでしょうか。ともかく、いつものように鹿留林道の天岩橋の先まで移動して、釣り支度を急ぎます。
入渓したのは7時ちょっと前のこと。まとまった雨が降っていないので、水流は相変わらず少なめです。水温を測ると12度ほどでヒンヤリと心地良い…。もっとも、朝から晴れ渡っており、日差しをまともに浴びることとなるエリアでは、かなり暑い思いをしそうです。
さてさて、お魚さんたちは元気にしているでしょうか。──めぼしいポイントごとにドライフライへの反応がありますが、5月28日と6月4日に来た時とは少し状況が異なります。フライ直下まで出てきてもUターンしたり、突くだけで吸い込まなかったり…。違和感を与えてしまうと、二度目はありません。かといって直前に別の釣り人が歩いた形跡もありません。どうやら、ここ数週間に何度も釣り人に攻められて賢くなっちゃったみたいです。
それでも、太刀打ちできないほどシビアな状況ではなく、時折、フライを咥えてくれるヤマメがいて楽しませてくれます。平均サイズは18~20cmといったところで、中には丸々と太ったのも交じります。この川で毎度見慣れたやんちゃヤマメたちは、本物のエサで栄養を付け、偽物のエサで知恵を付け、心身ともに一回り成長したことが実感できました。
欲を言えば、いかつい顔をした老獪ヤマメの姿を見たかったのではありますが、それには、こちらにも技量が求められることとなり、結局は身分不相応の願望ということに行き着きます。なんだかんだ、スキルとサイズは比例するということを諭される、ここんところの釣りなのでありました。