解禁が近づいてくるこの時期、毎年恒例となっているのがランディングネットの自作です。今年もコツコツ作業を続けて、やっと完成が見えてきました。
フレーム材は、TROUT FESTAに行った際などにT-Craftさんのブースで見つけたもの(過去何回かに分けて調達済み)からチョイス。採用したのは、神代ニレ縮、ハワイアンコア、トチの3種類です。グリップ材は思うようなものが手に入らなかったので、ガレージに放置してあった古い竹材を使った積層タイプにしました。
正月早々から作業をスタートし、約1カ月で本体の塗装を終えるところまで漕ぎ着けました。結果的には、2016年に自作した2本のネットをミックスさせたような仕上がりとなりました。バンブー積層グリップ&内張りの仕様は1作目に共通したものだし、全体的なナローシェイプやフレームの色目は2作目に似ているような…。
これらと変わり映えしないことが気になって、終盤で ちょっとだけ計画変更。グリップエンドに鹿角をあしらうことにしました。自治体の要請でハンターもしている北海道の親戚筋から頂いたエゾシカの角を適当な長さに切り出し、心棒(ステンレス釘の頭をカットしたもの)を通した上でエポキシで接着。ちょっと変わったシルエットになったけど、まぁいいか。
和信の2液性ウレタンで何回かペインティングを施して厚めの塗膜をつくり、耐水ペーパーでサンディング。最後はコンパウンドで磨いて本体についてはフィニッシュに至りました。毎度のことながら、あちこちに粗があるけれど、まあそれも手作りの味ってことで許容するしかありません。
後はネットを取り付ければ完了です。いつもはクレモナ糸で手編みをするのですが、これまでの自作ネットと雰囲気を変えるため、そして何よりも時間を節約するために、目が細かく柔らかい素材でできたリリースネットを取り付けようと画策しています、もっとも、内径ぴったりの既製品は見つかりそうもないので、こちらもDIYで臨むことに。
とりあえず大手手芸店で材料を見繕い、古いミシンを引っ張り出してみたはいいけれど…。さて、ミシンってどうやって使うんだっけ? いやいや、それ以前に、どういう形を切り出して、どんな縫製をすればいいんだろう? 分からないことばかりで、ここにきて急に足踏みしているのでした。