シーズン開幕に向けて、せっせとフライを巻き始めたのは先日書いた通り。ワタクシの場合、余裕がある時に少しでもストックしておかないと、いざ解禁になってから「釣りの時間を捻出したはいいけど肝心な弾がない」ってなことになりがちなのです…。
大当たりしなくてもいいから融通がきくタイプ、平均的な川で平均的なパフォーマンスが期待できる“ドライフライの安部礼司?”みたいなのを、ともかく巻いておかなければ。自分にプレッシャーをかける意味もあって、TMC 100SP-BL #14の100本パックを買ってきたのでありました。
エルクヘアカディス、パラシュート、ソラックスパターンなどを中心に、マテリアルの種類や色を少しずつ変えながら巻き続けます。正直言って、すぐに飽きてきちゃうんですが、時にはビールや焼酎の力を借りてネジを巻くのでありました。
今までにないパターンとしては、コンパラダンも何本かは巻いてみました。知人に、耐久性も実効性もそこそこでフライケースの片隅に入れておいて損はないと勧められたのがきっかけです。小渓流の釣り上がりがメインなんだけど、どんなもんか今季は試してみようっと。
こいつをタイイングした記憶はありません。とりあえずは「Comparadun Deer」として売られていた短くてテーパーのあるディアヘアを買ってきて、ネット上の作例なんかを参照しながらトラーイ。作業効率を優先してテイルもヘアにしちゃいました。ウイングの位置や扇状に広げる際の要領が今ひとつしっくりこないけど、まあいいか。もし気に入って量産するようになれば自分なりの標準形ができるんじゃなかろうか。
こうして、やっとのことC&Fの防水フライケース(L)のフォーム両面を埋めることができました(もっと詰め込めるだろ、という説も)。まず最初に結ぶフライを探す時に、このケースに手が伸びそうです。本当はこの倍くらいのストックがあれば、しばらく安心なんだけどなぁ。それでも例年よりは余裕をもってのスタートなので良しとしましょう。
あとは、初夏以降に備えたテレストリアル系が圧倒的に不足しているのが気にかかるところ。フライイングアントとかピーコックパラシュートとかの類です。個人的にはライツロイヤルもお気に入り。それらに頼るのはまた先のことだけど、新年度に入ると仕事が慌ただしくなりそうなので、今からコツコツと貯弾に励みたいと思います。