待ちに待った解禁です。仕事が忙しくて仕掛けが事前に2個しか作れませんでしたが、どれほどこの日を待ちわびたことか。
昨年は色々とイレギュラーが重なりましたが、今年の初回は嬉しいことに4人揃って例年通り日川へ行くことができました。
入漁券でいつもお世話になっている民宿のおばさんもお元気そうでまずは一安心。いつものように長くなりがちなお話も変わらぬ証、心休まります。いつもコーヒーごちそうさまです。
つい数日前に降ったという雪があちこちに残る渓相でしたが天気は良く、風は冷たいものの日差しは暖かでした。まぁ日向なんてほとんど無いのがこの時期の渓流釣りの難点ですが。それよりも、水量がとても少なかったのが想定外です。浅い川は苦手なので、一抹の不安を感じます。
その不安に拍車をかけるのが竿です。
昨年ついに使用を断念するに至った超硬調の山霧に換えて、(新しい竿を購入できなかったので)ヒレピン子に借りて使用した硬調の天平。以前にも借りて使ってみたことはあったのですが、本格的に1日使用するのは初めて。そもそも竿の硬さが竿の使い勝手だと思っているので、この硬さの違いが釣果にどう影響するか。おまけに、日川といえばちょうちんなのに、一般的に硬いほうがちょうちん釣りに向いていると言われているところに硬調の竿でどこまで太刀打ちできることやら。大体「硬調」って何ですか? ぐにゃんぐにゃんじゃないですか。
そして不安は現実に。
超硬調に慣れすぎていた自分には硬調の竿が実に使いにくい。途中たまたまそばにいたブッダに「仕掛けが流れに馴染んでない」と見抜かれてしまう始末。えぇえぇ、自分でも気が付いておりますとも! オモリのチョイスを間違えていた可能性も多分にありましたが、どうもフニャフニャして思ったところに仕掛けを持っていくことができません。みんなよくこんな硬さで釣りできるな! ってのが正直な感想です。
この日は季節柄、魚の活性も低く、アタリもあったかどうだか判らない微妙なアタリばかり。超硬調の竿では小さなアタリもダイレクトに手に伝わってきていたので、硬調の竿だったことで見逃してしまっていたアタリも実はあったのかもしれないと思うと、なんだかなぁな感じです。
そして問題のちょうちんはと言えば。
幾らかでも重さのある魚をぶら下げるわけですから、それはもう竿先が垂れ下がってビヨンビヨン揺れまくります。取り込めなくはないけど、やりにくいと言えばやりにくい。やっぱり硬めの方が嬉しいかなぁ。
ちょうちんではない普通の仕掛けの時の釣り心地はどうなんだってのは少しだけ気になりますが、喫緊の課題として超硬調の竿を入手しなければならないという結論に達したのでありました。
何を迷っているのかというと、なかなか気に入った竿が無いのです。硬調も視野に入れねばならんのかなぁと考えていた次第。
とは言え。
やはり短い仕掛けで取り回しが良かったのが幸いしたか、大きさはともかく無事つ抜けすることができたので、まぁ満足です。サイズ的にはヒレピン子の24cmのイワナがとても羨ましい感じで、おまけにイワナが釣れなかったのが非常に心残りではありますが、それでもやっぱり釣りって楽しいなぁ。