昨日、いつもより早く21時ころに仕事が終わった(正確には、この日締め切りだったものが届かずにすることがなくなった)ので、ヨドバシカメラ新宿西口本店にダッシュしました。タイイング時に手元を照らすデスクライトを探しにいくためです。
以前、非球面レンズを使った大型ルーペの周囲にLEDライトをあしらった「エンフレン(Enfren)EF-200」という商品の存在を知った時、フライショップBLUE DUNのスタッフ氏が絶賛していたこともあって、そのうち手に入れようと考えていました。しかし、昨年末あたりに思い立って買おうとしたらディスコンになっていることが発覚し、思いは叶わずにいたのです。
ないものねだりでルーペ+ライトの一体型に関心を寄せていましたが、手元を少しばかり拡大して見やすくすることに関しては家人がハズキルーペを買ってくれたので、とりあえずはライト単体での買い足しで事足りそうです。ヨドバシに到着して案内ボードを見ると、照明機器売り場は北館の8Fらしい。レッツゴー。
シーリングライトや各種電球、配線工具などが陳列されているフロアの片隅に、デスクライトコーナーがありました。時代の趨勢なのでしょう、そこにあるのは光源にLEDを採用したものばかり。蛍光管や白熱電球に馴染んだ世代からすると隔世の感があります。ともあれ、たくさん展示されいる商品を眺めながら、良さげなものを見つけなければ。
タイイング時、手やツールの影が目障りに感じないようにするには多灯照明にすべきかもしれないけれど、それでは大げさかな。まずは一つのデスクライトで真上に近い位置から柔らかな光を当てて、作業域を少しでも明るくできれば良しとすることにします。
店頭にある商品の多くは、関節付きアームで光源の位置を自由に変えられるもの。大別すると、クランプで固定するタイプと、どっしりとした台座が備わるタイプがあります。前者は、机上を広く使えるのがメリットなんだけど、簡単に移動できないのが難点か。私の場合、自室を基本としながらも寒い時期には居間で、といった具合にタイイング場所を都度変えるので、台座タイプがベターかな。
適度に明るいこと、光にムラがないこと、多重影がないこと、自然光に近いこと、演色性がよいこと…。比較したい項目は多々あれど、既に色々な照明光が当たって明るい店頭では細かく検証することができません。カタログスペックを参照しつつ、名の通ったメーカーならばある程度の実力水準はあるだろうとの期待や、デザインが好みに近いといったことで、最終的に絞り込んだのがパナソニックの「SQ-LD540」というモデルです。100%~20%で調光できるほか、可動シェードで照射角度を変えられるが気に入りました。
さっそく家に持ち帰って、ここのところのタイイングスペースになっている居間の掘りごたつの上に設置してみました。せっかくなのでフライを3本ほど巻いてみようっと。──バイス周りが明るくなり、真新しいハズキルーペの効果も相まって、すこぶる快適です。蛍光灯の室内照明下で作業していた時とは雲泥の差。こんなに違うんだったら、もっと早くに買っておくべきだったなぁ。
一つ前進すると、別の問題点が気になりだすというのはよくあること。私にとっての次なる課題はマテリアルの収納・管理です。これまで、ハックルケープやダビング材、各種スレッドといった品々は、大きめのプラケース一つにどばっと放り込んでいただけ。当然のことながら、目的のものを見つけるのに時間がかかったり、在庫があるのに買い足したりといったことが頻発していたわけです。これらを小分けして、いかに取り出しやすい工夫をするか。最も苦手とする分野だけど、そろそろ重い腰を上げようかな。