敗退と雪辱

3月18日の土曜日に鹿留川に行ってきました。単独釣行も含め昨シーズンは16回も足を運んだこの川。さすがに今年は年券を手にすることを決断し、まずは、お知り合いとなった漁協幹部の方の個人宅をお訪ねして手続きを済ませました。

前情報では、冬の名残でまだまだ水が冷たく、雪が少なかった影響で水位も低いため、毛バリ釣りは相当厳しいだろうとのこと。まあ今回は、去年からの渓相の変化や、新たにポイントとなりそうな場所のチェックという目的もあるので、ゆっくり川を歩ければいいかな、ぐらいの気持ちで臨みます。

それにしても無反応ですな。大きくは3つのエリアを探ってみたけれど、ドライフライを見て浮かんでくる魚はまったくおりません。時折、岩陰に潜むヤマメの姿が見えるので、鼻先にそっとフライを落としてみても、追いも逃げもせずに、そのままじっとしているばかりです。結局、針掛かりせずに終わりました。

水温はまだまだ一桁台で魚の活性も上がりません

──時期尚早とはいえ、少しばかり相手をしてくれてもよいだろうに。そんな思いが消えず、家人が3時頃まで仕事で不在なのをいいことに、20日に再訪することにしました。早朝から半日限定の釣りです。

好天が続いているものの渓の冷え込みは相当なもので6時に到着した鹿留林道の水たまりには薄氷が張っておりました。やっぱり今日も厳しいかなぁ。それでも意地を張ってドライフライしか持ってこなかったんですよね。

木々が葉を落としたままで、いつもより見通しがよい河原をどんどん釣り上がって行きます。しばし進んだ先の小さな落ち込みでチャプっというささやかな反応。軽く合わせるとチビヤマメが飛んできました。片手サイズではありますが、久々のフッキングです。

この日、ドライフライに最初に出てきたチビヤマメ。その後も似たり寄ったりのサイズばかりでした

その後も、忘れた頃に出てくる幼魚がいて、たった2日の差ながら水面への反応に違いがあることを実感しました。もっとも、20センチクラスはまだ活性が上がらず沈んだままのようです。

タイムアップで昼過ぎに山を下りる道すがら、年券購入でお世話になった漁協の方と鉢合わせ。「なんだ、水温が少しは上がる今からが勝負どきなんじゃないの? 一緒に再チャレンジしない?」とお誘いを受けたけれど、これから渋滞するであろう中央道のことが気になって失礼することにしました。

三寒四温(本来は冬の言葉だけど…)を繰り返して、魚も虫も樹木も徐々に息を吹き返すこの季節。かつてはニンフのルースニングなんかもやったのだけど、今年はなぜだか興味が湧きません。次回は、あたり一帯に生命感が湧いてきて、上を向くヤマメ・イワナが多少なりとも増えていることを期待しようっと。

リベンジに向かった20日も天気に恵まれました

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