Work-Fishing Balance

渓流に出かけたことや道具を買い求めたことばかりを書き綴っていると、脳内の99%以上が釣りに関わることで埋め尽くされている浮かれ人に思われがちですが、普段はまっとうな?社会人をしていて案件に追われる日々なのです。平日の頭ん中は意外にもお仕事一色だったりするんですよ。

先週は大きな締め切りを抱えて2日も徹夜する羽目となり、ついに体が悲鳴を上げました。土曜は39度を超えて寝込み、約束していた花見もキャンセル。日曜は快方に向かったものの気怠さが抜けずじまい。さすがに会社も気にかけてくれて、月曜の朝から昼過ぎまで断続的に詰まっている会議には出なくていいとのお達しがありました。丸一日休養せよと言ってくれてもよさそうなもんですが、まぁラッキーと受け取ろう。

平日・週末問わず、半日のフリータイムが与えられるというのは昨今の私にとっては貴重なこと。月曜日、それも新年度スタート初日とはいえ、ふと頭をかすめるのは鹿留川弾丸釣行というアイデアです。微熱や咳が残っていて迷いもありましたが、家人が「釣りバカは死んでも治らないけど、釣りバカの風邪は釣りに行けば治る」と力説し、本来なら彼女に優先権があるクルマもこの日は使っていいと背中を押すので敢行決定!

──午前7時。いつもの林道にたどり着いて驚いたのは、辺り一帯が銀世界だったこと。どうやら土曜日に季節外れの雪が降り積もり、日曜を挟んでも溶けずに残っていたということらしい。ううむ、冬逆行で先行きは厳しいかもね。

鹿留林道は4月だというのにこの姿

実際のところは、思っていた以上にドライフライへの反応が見られました。この日は小さめのカゲロウやカワゲラが盛んにハッチしていたのが影響していたのかもしれません。正味3時間ほどの釣りでしたが、そこそこ楽しめました。狙いを定めていたポイントで一発で出て、まんまとバラしたのだけは悔しかったなぁ。その後はサクッと帰って、家人の指摘通り体調も回復していたので、何食わぬ顔で出社したのでありました。

川の周囲には小型のカワゲラやカゲロウの羽化が目立ちました

それにしても、このところは忙しさに拍車がかかる一方です。その週のうちに完了しなければならない仕事が次々舞い込む一方で、会議や打ち合わせ、社外での仕切りといった拘束時間は増えるばかり。結果、終電ギリギリで帰宅というのが常態化し、ヘタすりゃその後も続行なんてことも起こりうるのです。

独りで完結できる業務ならやりようもあるのだけど、まずは社内外のスタッフの頑張りに依存しなければならないものが大半で、いかんともしがたい。もともと当方に組織運営能力などないので、締め切り遅れをずるずると許すこととなり、そのしわ寄せは当然のことながら土日にやってくる…。

声がかかれば飲みに出かける時間をすぐに捻出したり、何週間も前から釣行計画を立てたりといったことが以前は普通にできていたはずなのに、時間的・精神的・肉体的にあっぷあっぷな常態に陥ることが目立つ今日この頃。さらに追い討ちを掛けるように、4月から自部署フタッフが一人減ってしまい暗雲は厚みを増すばかりです。

丸一日、何も考えずに釣りに没頭できる日を月に2度ぐらいは確保したいのだけど、現実はなかなかそれを許してくれません。ハムスターホイールから脱出する術がわからず、ひたすらもがき走るしかないといったところか。政府が働き方改革をテーマに据える昨今だけど、我が“Work-Fishing Balance”は、しばらくは歪な状態で推移しそうです。

毎日を乗り越えるのに「明日できるこをと今日やってはいけない」と自分に言い聞かせてきたけれど、それでは、当ブログのメンバーとの釣行がままならないことを実感。なんとか従来比1.5倍の業務効率を実現するのが今月の目標です。

ドライフライへの反応もまあまあでした

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