鶴川に釣りに行った際、派手にすってんころりんとやって痛い思いをしたことは先に書いた通りです。翌朝には捻挫した左手首が腫れ上がり湿布&テーピング。我ながら情けない…。
「竿を持つ右手じゃなかったのが不幸中の幸いね〜」とは家人の弁。ウェーディングシューズがヘタってきて、ここんとこ何度もヒヤッとしていた矢先の出来事だったので、これを機に買い換えを決断しました。
思い立ったが吉日とばかりに、日曜日にサンスイ池袋店に向かいました。事前に候補として考えていたのが現場で脱ぎ履きしやすいBOAレーシングシステムを備えたタイプ。SimmsやKorkersが、搭載モデルをラインナップしています。
BOAは、ダイヤルをくるくる回すと靴紐替わりのワイヤーが均等に締まる仕組みが特徴で、思い通りのフィット感を素早く調整できる優れたシステムです。スノボ用シューズなどでは広く採用されているあれですね。ワイヤーを緩めるのもワンタッチなので、とても楽チンなのです。
着脱の容易さという観点では、Foxfireのクイックジップも気に入っていて、これまで「IV」と「5」の2足を履き潰してきました。噂では、BOAはそれの上を行く使い勝手と聞くので、試してみたかったのです。
店頭でまず目に入ったのがKorkers。2017年の新製品「DARK HORSE(ダークホース)」が陳列されておりました。早速、スタッフ氏にお願いして試着させてもらうことに。
これまで常用していたのがウルトラライト志向のairistaのRシューズだったので、それとの対比で見ればゴツく感じます。それでも手にとってみると、思いのほか軽くて驚き。聞くと、 670グラムなんだそうです。
Korkersの特徴としては、フェルトやラバーなど好みに応じてソールを交換できるOmin Traxという独自の機構を備えていること。バージョンアップを重ねて「3.0」となった今は完成度が増して、トラブルは聞かなくなったんだとか。デフォルトでPlane Felt(フェルト)と、Kling-On Sticky Rubber(ラバー)という標準的なソールが付属してきます。
もっとも、旧モデルを使ったことがあるというスタッフ氏の話によると、同梱のラバーの方はグリップ性能に過度な期待は禁物とのこと。もし、ラバー主体でいくなら、オプションで用意されているVibram製のIdrogripソール(スタッドの有無によって2タイプあり)を別途購入した方がいいとのアドバイスでした。
で、件のダークホースは、シリーズの基本コンセプトは踏襲しつつ、耐久性や快適性の向上に細部をリファインしたという位置づけらしい。ウェーダーまでお借りした上で試し履きし、あたりを歩いて見ると…いい感じ。もはやSimmsのBOAモデルを試すまでもないかなという気持ちになって、お買い上げとなりました。
岩場歩きや藪漕ぎが避けられない山岳渓流での釣り。そもそもの動作が雑なのか注意力が散漫なのか、とにかくシューズやウェーダー、その他携行物の痛みが人より早いんですよね。今シーズンは道具をもう少し丁寧に扱うことに気を遣おう。と言いながら、今季下ろしたてのリールは、こけた拍子に岩肌にぶつけたりして、すでに満身創痍なのでありました。