スニーカーで2匹

5月14日の日曜日は、前々から家人とのお出かけドライブの約束がありました。主な目的は、今年で9回目を迎える「カングージャンボリー2017」の見物です。ルノーのオーナーではないけれど、フランス車好きの彼女としては見逃せないイベントなんだとか。参加者が毎年増えていて、今回も1000台超のカングーが集結するらしいっす。フリマやマルシェなんかでも賑わうみたい。

これだけなら、さして気乗りしないところでありますが、会場が山中湖畔のイベントスペースと聞いて、とある企みを思い付きました。というか、とっくにそれを見透かされていて、「朝早く出発して、1〜2時間くらいなら寄り道してもいいよー」とおっしゃるので、お言葉に甘えて鹿留川の様子を伺ってから向かうことにしました。ってなわけで都留ICで高速をおり、とあるポイントに到着したのは7時前のことでした。

前日の雨で水かさが増したかと思いきや…期待したほどじゃありません。ほんの気持ち程度に水位が上がり、水温はやや下がっている感じです。林道で、お知り合いの地元の釣り師に会ったので状況を聞いてみると、「かなり渋いよ。水は増えないのに釣り人ばかりが増えて、魚が追い込まれているようだな」とのこと。

う〜む。それでも川を目の前にすると黙ってはいられません。最低限の道具だけは積んで来たので、ジーンズ&スニーカーの出で立ちで、ちょっとだけ遊んでみることにしました。それにしても、ロッドを振るのはすごい久しぶりの気がします。

一つだけ持ってきたフライボックスを開けると、GW中に巻いたヘアウィングダン14番が目に止まったので、まずはこいつを結んでみることに。これまでに何度か実績のある流れ出しにそっとキャストしてみます。──ん? フライを追いこそしなかったけれど、水中に魚影?のようなものを感じました。間を空けるために、前回から使い回しているティペットを交換です。よく見ると、リーダーとの結び目のところに蜘蛛の巣の残骸が絡んで玉状になっていたので、ちょうどよかったかも。

バイオットボディのヘアウィングダン(のつもり)
準備万端整え、再キャスト。表層の流れよりもやや遅くドリフトするフライを見つめていると、底からユラッっと浮いてきて吸い込むのが見えました。首尾よくフッキングして取り込んでみると…23㎝のヤマメでした。おお、こんな早々に釣れちゃってラッキー!! 家人に自慢しようと林道に駆け上がってみたら、近くを歩きに行ったのか姿なし。ま、いいか。

早々に釣れたヤマメです
その後もしばしスニーカーで行ける範囲で様子を見てみたけれど音沙汰なしなので、クルマに戻った家人と場所を移動してみました。とある支流筋に気になるポイントがあって、そこの探釣です。小さめのテレストリアル系への反応がよい沢なので、18番のパラシュートアントに結び替えてトラ〜イ。

運が良い時はこんなもんで、一発で出ました。今度は20センチのイワナです。じっくりカメラを構えていたらニュルっと逃走されたけれど、辛うじてその瞬間は記録に残っておりました。岩陰に潜んでいたせいか、全体的に黒い魚体だったなぁ。

じっくり撮影する前に逃げ出したイワナ
小一時間で2匹の釣果に満足して、寄り道はここまで。気合が入った日なんぞ丸一日費やしてやっと数匹ってな展開もよくあるのに、もののついで来た時に限って好調なのは皮肉なもんです。朝からテンションが上がった勢いで、そのまま林道で山越えすることを決断。九十九折のルートを進みながら山中湖のイベント会場へと向かったのでした。

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