今季からメインのシューズとして使い始めたKorkersのダークホース。ダイアル式のフィッティング機構「BOA」による着脱はとっても楽チンです。ソール交換システム「OmniTrax 3.0」も優れもので…と書きたいところだけど、私が常用するフェルトソールの場合、どうにも磨り減るのが早い気がするのです。
標準的な「Plain Felt」は、すでに3セット(うち1セットは購入時に付いてきたもの)目に突入しました。より耐久性が高いとされるラバーソールも試したけれど、標準のKling-On Sticky Rubberはグリップ力が今ひとつ心許ないし、スタッド付きのそれはカチャカチャいう接地の感触がどうも馴染めません。
残された選択肢としては、ビブラムのIdrogripパターンを備えたラバーソールか。でも、よく行く川の状況に照らすと、やはりフェルトに分があるような気がするんだよなぁ…。この際、ダメモトで厚めのフェルトを使った替えソールをDIYしてみようかな。ってことで、早速トライしてみました。
釣具店でリバレイ(双進)さんのリペア用品「フェルト角切り」と「リバレイボンド」を購入。使い古した純正のPlainFeltに、こいつを貼り付けてしまおうという構想です。フェルト厚が約16mmもあって、オリジナルの3倍近くありそうなので、もしうまくいけば実用期間が伸びるんじゃなかろうか。勿論、あくまで自己責任でのチャレンジです。
OmniTraxの替えソールは、オレンジ色をしたベースプレートにフェルトやラバーなど用途別の素材が接着されています。今回のDIYにあたり、まずはお古のPlainFeltに残っているフェルトを剥がすことから始めました。ベルトサンダーで削ぎ落とすのが手っ取り早いかな。で、実際にやってみたら…意外にもフェルトはしつこく張り付いていて、完全に除去するのは難しそうでした。まぁ、表面がラフな方が接着剤の効きが良い気もするので、ここはテキトーに。
次いて、新規調達したフェルトの切り出しです。PlainFeltのベースプレートをあてがって周囲をチャコペンでなぞり、その線に沿ってカッターナイフでザクザクとやります。新しい刃を使えば、さほど苦労することはありません。余裕をもって一回り大きくなんて考えずに、最初からジャストサイズを狙いました。
いよいよフェルトの貼り付け作業です。手に入れたリバレイボンドは、接着する両面に塗布して、しばらく時間を置いてから貼り合わせるタイプ。フェルト面は吸い込みがよいので、一度接着剤を均一に塗って乾かし「下地」を作ってから二度塗りした方が良さそうですね。このあたりは、別のシューズでソールを張り替えた際の経験が活きました。
両面に接着剤を塗ったら15分ほど放置しておき、頃合いを見計らって貼り合わせます。がっちり圧着させることが肝要なので、ランディングネットを自作する時に使うクランプを、これでもかというぐらいに使って全体を挟み込みます。うまくくっつくか分からなかったので、とりあえず片方だけやってみました。
そのまま一昼夜放置して、翌朝にチェックしてみると…おお、きちんと接着されてますな。クランプを締め込みすぎてフェルトにデコボコができちゃったけど、これは自然に元に戻ることでしょう。同じ要領で、もう片方も丁寧に接着。これで左右ともに完了しました。あらためてじっくり見ると、カッターで切ったフェルト断面がいびつになっていたので、ガストーチで軽く焼きならしました。
一連の作業を終え、ダークホースにセットしてみると…見た目には十分実用になりそうです。後は、いざ使ったらフェルトがすぐに剥がれるなんていうオチがつかないことを願うのみ。果たして思惑通りにいったのか? その結果は次回釣行で明らかになります。