ロッドやリールのみならず、ウェーダーやシューズ、ベストなど釣行時の荷物はそこそこのボリュームになります。かつてはクルマに無秩序に放り込んでいたのですが、何度も川に通ううちに、それぞれの定位置みたいなものが決まってきました。でもって、もう少し使い勝手を良くしようかなと考えるのは、わりと自然な流れだった気がします。
そんな背景で、前のクルマ(ステーションワゴン)に乗っていた時から、後部の荷室にホームセンターでよく見かけるイレクターパイプ で簡易ラックを組むようになりました。その日に持ち込むロッドをケースごと固定したり、ランディングネットやキャップやらを掛けたりできるようにしておけば、現場で手際よく支度できるんじゃなかろうかという魂胆です。
それなりに重宝していたので、買い替えたクルマのサイズに合わせてラックも組み直すことにしました。今回もイレクターのØ28のパイプとプラスチックジョイントを使います(多くは前のを分解しての再利用)。パーツをコの字に組んでだもの2つを両サイドに配し、上面を2本のパイプで接続。それらの中点同士も短いパイプでつないで強度を上げるというのが基本構造です。とまあ、言葉での説明は限界があるので写真を参照ください。
車中に常設するのが前提ですが、家族が乗り回す際に「邪魔だから今日だけは撤去して」と言われる可能性もあり。そんな時、置き場スペースをくわない配慮として分解式にしています。すべてのパーツをサンアロー接着剤で固定するのではなく、所々に、脱着可能なジョイント部品(J-59Aなど)を配して、ある程度バラバラにできるようにしているだけですが…。
上面には、安価なベニア材を適当な大きさに切り出して天板としてはめています。今回は、イレクターの部材に合わせて黒のラッカースプレーで簡単な塗装を施しました。釣り支度の時にモノを一時的に置いておくのに何かと便利なほか、C&F DESIGN のロッドラック「CFA-85」を固定するベースともなります。製品に付属する磁気シートを両面テープで天板に貼り付けておけば、いつも決まった位置にピタリと接地することが可能です。
イレクターパイプはスチール製なので、磁石がそのままくっつくのもありがたいところ。手持ちのランディングネットにはどれもマグネットリリーサーを付けているので、常に何本かをぶら下げています。あと、パイプにS字フックを数本かけておくと、キャップなどの小物を引っ掛けておいたり、コンビニ袋を括り付けてゴミ入れにしたりと重宝するかな。最近は、シューズやウェーダーの泥を落とすためのブラシもここにかけています。
ラックの左サイドのパイプ(縦方向の2本)には、J-129というC字型のパーツを対にして装着。ここにロッドケース(チューブ)をマウントできるようにしました。ケースはそのままに、その日使うロッドを竿袋ごと取り出すことを想定しています。太すぎてここにはまらないケースも何本か所有しており、これらをどうするかは目下検討中。
遅い時間に川を上って、薄暗がりの中で荷室をガサゴソやることもあるので、ライトも付けました。随分前に買ったシガーソケットから電源を取るタイプです(我が家のクルマには荷室にもシガーソケット有り)。とりあえずはフレキシブルアーム(元々はルーペが付いていたものを流用)の先にセットしていますが、必要に応じてライト部を取り外して手に持ち、カールコードが伸びる範囲であちこち照らすことができます。
ウェーダーやシューズの類は、頑丈そうなボックスやトレーに収容して、ラックに囲われた荷室中央に並べておくのが現行スタイル。そのほか、このスペースには、リールや偏光グラスといった細々した釣りグッズを詰め込んだトートバッグや、飲み物やコンビニ弁当を入れておくクーラーボックス、テーブル&椅子セットなどが収まります。
ベストやアウターシェルなどハンガーにかけるものは、これまでは後部座席のアシストグリップが定位置だったのですが、できればリアゲートに諸々まとめたいと思うようになりました。釣行前日にガレージで準備する際、もう1台のクルマとの間隔があまりないので、すべてリアハッチから積み込めた方が嬉しいのです。そこで、リアガラスの内側にハンガーをかけるためのバーを設けてみました。
ここで使ったのもイレクターパイプ。ホームセンターで見つけたナット付き洋灯吊りを、イレクター純正のエンドキャップに適当な穴を開けてワッシャーをかませて固定。これを2セット作ってパイプの両端に装着します。クルマがカーブを切る時にハンバーが横滑りするのを防ぐために、パイプにはスポンジカバー(←ホームセンターのゴ発泡素材売り場にありました)を付けてみました。
で、出来上がったバーのクルマへの装着はというと…これまたホームセンターで見つけたサクションカップを2ケ、ガラス内側上方の左右に取り付けておき、このハンドル部に洋灯吊りのフックを引っかければおしまいです。吸盤の力って意外に強く、そこそこ重量のあるベストをハンガーごと掛けておいても、目下のところは全く問題はありません。
後部荷室まわりには、他にも細工したい所が多々あるんのですが、あまりやりすぎると“釣り専用車”の色合いが強くなって家族からクレームが寄せられるのは必至。当面はこのぐらいにして様子を見てみたいと思います。