拙宅前の通りに桜並木がある関係で、この時期は周囲にに落ち葉が積もりがち。レレレのおじさんに倣ってせっせと掃除しても、ひとたび強風が舞うと再び吹き溜まることになります。葉がすべて落ちるまでは徒労の繰り返しと分かっているので無視を決め込むのも一考だけど、近所の方々が入れ替わり立ち替わり表に出て綺麗にするのでなんだか落ち着きません。
「家を留守にしてた方が気が楽じゃない?」──。家人のごもっともな意見に賛同して、日曜の午後はドライブに出ることにしました。行き先は私に任され、とりあえず向かったのは立川の昭和記念公園です。黄色に染まるイチョウ並木の見頃は過ぎたとの噂だけど、他の木々は紅葉真っ盛りではないだろうか…。
ここに行ってみようかと思い立ったのには、別の理由もありました。Facebookのタイムラインにたまたま流れてきた情報で、「TOKYO Outside Festival」なるイベントが11月18〜19日に開催されることが頭にあったのです。出展社の一つに杉坂研治氏が率いるKenCube / World Wide Anglersが名を連ねており、テントブースにはフライ関連のアウトレット品などもあるらしい。何かお買い得品があるかも、ってな思考回路が働いたのです。
公園の西立川側のパーキングにクルマを駐め、410円を支払って入場。期待通り、晴れ渡った青空をバックに紅葉した木々が映えており、カメラを構える家族連れやカップルで賑わっております。それにしても寒い! 陽の光より底冷えが勝っているのに加え、時おり強い風も吹き付けるのでブルブル来ます。こりゃ、長居はできそうもありません。
BBQコーナーの脇を抜けて、中央の「みんなの原っぱ」に向かうと、件のイベント会場がありました。バンジートランポリンや大型滑り台などのアトラクションを囲むようにテントが並んで設営されており、来場者それぞれが興味あるブースを覗いて、ショッピングや出展者さんとの会話を楽しんでいるようです。
KenCubeさんのテントは、その周りに「K・Bullet」の幟がはためていたのですぐに分かりました。さてさて、何か目ぼしいものはあるでしょうか。──ハックルやフロータント、フックその他いろいろが、かなりお安く売られていました。とりあえず、ボリューム満点のディアヘア(エゾシカ?)とラインクリッパーを即決。さらにスタッフ氏(釣りビジョンでおなじみの息子さん)が乾燥&浮力アップのハイブリッドパウダーボトル「DryFloat」をデモしてくれて、これがなかなか良さそうだったのでお買い求めです。
テント裏でやっていたキャスティングによる的当てゲームにも俄かに心が動いたけれど、ギャラリー、ならびに景品(Smithのサングラス)に目を輝かせる家人のプレッシャーに耐えられる気がしなかったので、やめておきました。
体が冷え切ってしまったので公園を後にし、立川のIKEAへ。相変わらず週末は来店客でごった返しておりますな。先ほどとは対照的に人いきれで汗ばむほどです。もっとも、人混みは疲れるのも早く、クッションを2つ見繕ったところで買い物を続ける気力が失せました。上層フロアの駐車場に戻った時、西の稜線かなたに浮かぶ富士山のシルエットがとても綺麗でした。
そういえば、今年こそ登頂を目論んでいたはずだったのに、夏場のフリーとなった週末は釣りに明け暮れて結局のところ実現しなかったんだよなぁ。 足腰が言うこと聞くのも、あと数年って気がするので、来年は山開きと共に3776メートルの最高峰を目指そうと思います。