進み行く老眼には抗えず、釣行時やタイイング時に拡大鏡(老眼鏡)の類が欠かせなくなって幾星霜。これまでも何度か関連するエントリーをアップしてきました。
個人的には、タイイングの時はハズキルーペ、釣行の時はFlipFocalにお世話になることが多いかな。
でもって、件のFlipFocal。キャップ着用においてはバッチリなんですが、ハンチングのようにトップクラウンの生地がツバの外周近くに縫い付けてある構造だと、装着しにくいんですよね。苦肉の策として、以前<ハンチング帽にFlipFocal>で触れたように、フロントエンドのかがり糸をカットして対処したりしていました。釣り専用と割り切れればよいものの、普段使いも兼ねたハンチングだと、ちと躊躇しちゃうんですよね。
何か別策はあるだろうか…とあちこち調べ、この秋に手に入れてみたのが「Flex Spex」です。クリックリーダーと似通った構造ながら、テンプル部分が左右独立した極細自在アーム+クリップになっています。こいつをツバの両サイドに留めておいて、必要な時に2つのレンズを眼前でパチッと接合する仕組みです(マグネット内蔵なので、近くに寄せると自然にくっつきます)。
開発元である米Flex Spexのサイトに「必要は発明の母というけれど、私の場合はフラストレーションが発明の母だった」とあるように、釣場で使い勝手のよい拡大鏡がないことに業を煮やした人物が「ならば自分で」と、(1)ストラップで首から下げるような従来スタイルではないこと、(2)偏光グラスをしたまま使えること、(3)必要な時にサッと機能させられること、などを条件にデザインして製品化に踏み切ったようです。
日本で扱っているのはKenCubeさん。主宰する杉坂研治氏も、釣りビジョンの「ハイパーエキスパート」なんかで着用されているので、その存在をご存じだった方もいるかと思います。私は、11月に昭和記念公園で開催されたTOKYO Outside FestivalのKenCubeさんのブースで現物を見て気に入り、その後、ネットショップで購入しました。
釣りの現場ではまだ使っていないけれど、ここんとこ通勤時に被っているハンチングに装着してみたら、スマホの画面を見るのがとても楽ちん。来期、重宝しそうです。