フックが無くてもタイイング

四国・中国地方を縦断し甚大な被害をもたらした台風12号。その影響は関東にも及んで、さすがに先の週末は釣りどころじゃありませんでした。

土曜日、都心の雨量はさほどでもなかったのですが、ネットでチェックしてみると近郊の山間部はかなりの荒れ模様。奥多摩方面へいつも使う青梅街道(国道411号線)は古里あたりで通行止め。中央道、圏央道も一部に不通区間があります。加えて、鹿留や小菅村、丹波山村といった土地勘のある場所には、避難指示あるいは避難勧告が出された区域もあり、相当の風雨が吹き荒れている様子です。

自然の脅威には抗えません。釣りの予定がスッポリと抜け、心にはポッカリと穴が開いたような気がしましたが、ここはフライを巻くなどしてテンションを上げていかなくては…。道具やマテリアルの類をテーブルに広げ、いざタイイングと思ったところで気がつきました。フックの在庫が1本しか無かったのです。せっかく準備したのになぁ。

フックが無くても何かできないだろうか…。そこで閃きました。そうだ、インディケータだ! リファレンスにしたのはティムコの「エアロドライウィング(ADW)ループインディケーター」という代物。ニンフのルースニングをする時、いつもは発泡素材でできた粘着タイプを使っているのですが、いつかADWタイプも試したいと思ってたんですよね。

構造はシンプルなので自作も難しくないのでは?ということで作業開始。実際のところ、適当な手順でも何となく形にはなるもんです。試行錯誤しながら作ったので大きさやプロポーションはバラバラですが、それでも小一時間で1ダースほどが仕上がりました。

昼間からビールを飲みつつ作業していたこともあり、完成までの過程を撮影し忘れてしまいました。という訳で自作方法の詳細は別の機会に譲りますが、意外なほどに簡単です。まだ実際に使っていないので、浮き加減やキャストのしやすさ、視認性などは未知の領域。仮に必要十分ということであれば、こちらに切り替えてブラッシュアップしてみようっと。

思い付きで自作した割には、そこそこに仕上がったADWインディケーター

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