その昔は、ちょっとしたメモ魔でした。釣り専用のMOLESKINEを常に1冊用意して、釣れた場所とかコンディションなんかをこまめに書き込んでいたんですよ。でもここ最近、特に昨シーズンは横着してしまってロクな記録を残していませんでした。
いかんいかん。下手くそな毛鉤釣りを少しでも上達させるためには、やはり「振り返り」が大切なのでは!? 今期は少なくとも釣果は必ず写真に収め、できればフライパターンなども記録しておく癖をつけなければ…。
楽をするために、ちょっとした小道具を自作してみました。何のことはない、メジャー付きでホワイトバックの小さなアクリルケース。釣れた魚をさっと入れて、毛鉤もろともデジカメやビデオカメラで撮影しちゃおうという魂胆です。
実は以前、同じような物を作ったことがあったんですが、どこぞの川でうっかり流失してしまいました。それには、いくつかの改善すべき点があったので、それを思い出しながら「Ver.2」に仕上げてみようかと。ま、気分的には試作モードです。
前モデルは、とにかくサイズが大き過ぎました。“尺物”も計測できるようにと欲張って、32cm×7cm×4cm(素材の厚さを無視した概寸)とした結果、取り回しが悪いし重いし…。そもそも、そんなの釣れませんってば。そのほか、上部を「蝶番を使った可動式のフタ」タイプにしたのは無意味だったかな。
というわけで、今回のコンセプトはミニマム&シンプル。特に理由はないのですが、25cm×6cm×3cm(概寸)にしてみました。材料はホームセンター等に売っている厚さ2mmのアクリル板(白とクリア)です。
パーツを切り出す際には、専用のアクリルカッターが必要。これで、ある程度の深さの筋を入れ、両手でパキっと折るのです。微妙なサイズのズレや断面の凹凸は、後からサンドペーパーをかけて調整します。
組み上げには、これまた専用のアクリル用接着剤が不可欠。私が使ったのは「アクリルサンデー」です。セロハンテープでパーツを仮留めし、注射針付きディスペンサーで接着面に微量を流し込んで固定します。どういう順番で接着していくかを事前によく考えておくことが綺麗に仕上げるコツかも。
最後に、前面最下部にメジャーを貼り付けてみました。「ピットメジャー」という商品名で、裏面に粘着テープがついたメジャーを発見。それをサイズにあわせてカットして使いました。
とりあえずプロトタイプの完成。実際に手で持ってみると、ちょうど良いサイズかな。こんなんだったら、最初から丁寧に作業して完成品を目指すべきだったかも…。残す課題は、ベスト等に装着するためのDリングをどう実装するか。方針が固まったら、正式なVer.2の製作に取り掛かることにします。