ここは鶴川の中流域。ウェイトを多めに巻いたニンフを沈め、底近くの穏やかな流れに漂わせます。しばしすると、コイル状の巻き癖が残るテンカララインの先が不自然に引かれました。──来た! あおった竿に確かな魚信が。
背に回した左手で鹿角グリップを握り、ランディングネットは準備完了。深みからゆっくりと姿を現した魚は、水面近くで激しく体をくねらせます。雲に遮られることなく真っ直ぐに降り注ぐ春の陽に照らされて、白いお腹が艶めかしく光りました。 続きを読む 早春の底釣りはテンカラで
ここは鶴川の中流域。ウェイトを多めに巻いたニンフを沈め、底近くの穏やかな流れに漂わせます。しばしすると、コイル状の巻き癖が残るテンカララインの先が不自然に引かれました。──来た! あおった竿に確かな魚信が。
背に回した左手で鹿角グリップを握り、ランディングネットは準備完了。深みからゆっくりと姿を現した魚は、水面近くで激しく体をくねらせます。雲に遮られることなく真っ直ぐに降り注ぐ春の陽に照らされて、白いお腹が艶めかしく光りました。 続きを読む 早春の底釣りはテンカラで
先のエントリーでジーザスが書いていたように、我々の今シーズンの初釣行は鶴川となりました。
まずは、33号線脇にあるデイリーヤマザキで入漁券を購入。消費増税が控えているのに今年も800円というのはありがたい話じゃないですか。──などと、シーズン開幕に浮き足立っていた気持ちも、やがて目の前に広がった残雪のすごさに、にわかに現実に引き戻されることとなりました。 続きを読む 雪渓の貴重な一匹
いても立ってもいられずに、3月1日、行ってまいりました渓流へ。
既に前々週あたりからソワソワしだしていたメンバーと、鼻息荒く足取り軽く、一路山梨へと向かいます。
しかしご存知の通り、先月記録的大雪に見舞われた山梨県。一体どんなことになっているのやら不安も拭えません。
例年ですと渓流解禁初日は日川へ赴くのが常となっていましたが、日川は標高も高く、恐らく相当雪が残っているだろうと泣く泣く回避。おばさん、ごめんなさい。断腸の思いで最も平野部に近いと思われた鶴川へ行くことになりました。
しかし現地に着いてみると、鶴川は鶴川でかなりの残雪量。目の前には雪国の光景が広がっていたのでした。
山梨県民の方々は本当に大変だったのであろうことが、容易に想像できました。雪が降ってから2週間も経って尚この雪の量、当事のご苦労はいかほどばかりのものであったことか。
ちょっと複雑な気持ちで河原に降り立ちます。
9月以降、仕事の都合で何やらドタバタと毎日が過ぎ、あっという間に今シーズンも幕を閉じてしまいました。一抹の寂しさを感じる今日このごろです。
ラストスパートは9月21日の葛野川/鶴川と、9月28日の日川。いずれもドライでそこそこ遊べたのではありますが、“快心の一匹”といえるような印象深い釣果には恵まれませんでした。ま、それはシーズンを通しても言えることなんですが…。 続きを読む 駆け足の秋
落ち着いてPCに向かう時間が取れぬまま、しばし時間が流れてしまいました。何かと忙しかったのでありますが、それでも仕事の合間をぬって2回連続で鶴川へ。8月24日は林道腰掛線の周辺、9月8日はそれより下流域で楽しんできました。
いずれもドライフライに徹しての釣りです。幾匹かは釣れてくれたものの、全般的には芳しくありません。型は20cmに届かないものばかりだし、9時半くらいを境にフライへの反応が急に鈍くなってしまうのです。その後に粘っても、時折フライにアタックしてくるのは、それを一気に吸い込めないキーホールダーサイズのチビヤマメばかり…。 続きを読む スキルとサイズの比例関係
鹿留川と柄杓流川を釣り楽しんだ1日。いつもより早めの午後3時半に納竿し、体中にたっぷりかいた汗を流すために日帰り温泉に向かうことにしました。
クルマを停めていたのは、雑草が生い茂った河畔のスペース。切り返しに苦労しながら、やっとこさ転回し舗装された道に出ました。やれやれと通常の運転姿勢に戻ってルームミラーに目をやると、そこに映る後方視界が何だかいつもと違うような…。明るくスカッとしているのです。 続きを読む もう1つの落とし物
夏休みの大渋滞を避けて、前日深夜に鹿留川のほとりに移動しました。午前3時、空を見上げると見事な天の川です。こんなに綺麗な星空を見るのは久しぶりだなぁと感動していたら、一筋の光が! おお、流れ星じゃないですか。そういやペルセウス座流星群のシーズンなんですね。ポカンとしていて、お祈りごとするの忘れちゃいました。でも、良いことがありそうな予感。 続きを読む 金色の大イワナ
ここは日川の中流域。民宿脇の流れの下手にちょっとしたトロ場があって、過去に何度かよい思いをした? ことがあるポイントです。ここらで釣れてくれないかな…。ここんとこ不調続きだし、前々日に新調したロッドがゲンのよい1本になってほしいとの思いも交錯します。
焦っちゃいかんと自分に言い聞かせながら、右岸に横たわる大岩に身を寄せて流れを観察してみます。時には表層近くでエサを追うアマゴが見えることもあるのですが、残念ながら今日はその姿が確認できません。 続きを読む 初夏の日川、ドライでの釣果
先日の日曜日、早戸川に釣りに行ってきました。この日は、いかにも夏到来というお天気で、日中は肌がジリジリ感じるほどの日差しとなりました。
リヴァスポット早戸で一般河川の遊漁券を購入し、その脇を通る林道をしばし上流へ走らせます。道路整備が滞っているのか、崖からの落石が道に散在しているし、左右から木々の枝も張り出してボディを幾度となくこすります。 続きを読む ハイプレッシャーな早戸川
近郊の奥多摩に釣りに行って来ました。個人的には約1カ月ぶりです。自ずとテンションが上がってしまうのですが、期待とは裏腹に、まったく手応えが得られない1日になってしまいました。
午前は日原川の中下流域。街道沿いのバス停付近からアクセスできるエリアです。思っていたより水量があって、水面の流れも結構速い…。岩盤沿いや巻き返しなど、比較的流速のない場所を狙ってドライフライを落としてみるのですが、まったく反応がありません。 続きを読む 独りオデコの日原川