シーズン2011を省みる

フライフィッシングを本格的に始めてみた今シーズン。その率直な感想はというと…「何でこうも釣れないんだ!?」。これまでのエサ釣りやテンカラに比較すると、釣果がまったく伸びない1年でありました。

釣法うんぬんの話じゃなくて、ひとえに経験不足、つまりは「下手」なのが原因なんでしょう。シーズン当初を思い起こせば、「釣れない」と言うのはおこがましく、「釣りになってない」ってのが妥当なところ。木の枝や竿先に糸を絡ませたり、自分にフライを引っかけたりの連続で、トラブルの対処に圧倒的な時間を費やしてたような気がします。ため息つきながら「もうやめてやる」と幾度思ったことか。 続きを読む シーズン2011を省みる

そして僕は途方に暮れる

You must lose a fly to catch a trout.
──大きな目的を達するには、小さな犠牲を覚悟せよ

言われるまでもなく、どんだけフライをロストしてもいいから釣れてくれよとの思いで臨んだ日原川釣行だったんですけどね…またしても残念な結果に終わってしまいました。 続きを読む そして僕は途方に暮れる

トンネル真っ只中

どちらかというと楽天的な性格 ★★★★★
どちらかというと辛抱強い方だ ★★★★☆
どちらかというと無欲でもある ★★★☆☆

大抵のことには飄々としていられる私ですが、そろそろ滅入ってきました。 続きを読む トンネル真っ只中

完封コールド負け

悪戦苦闘、孤立無援、青息吐息、四面楚歌、絶体絶命…。なんつーかですね、まったく歯が立たない感じの「ボウズ」でありました。

8月27日に丹波川にでかけた時のこと。のらりくらりと運転していたせいか現地到着は遅れ気味。さらに、いつも入漁券を購入する商店のおばちゃんが「昨日はずいぶん雨降ったのよ」と言うのを聞いたあたりから、悪い予感はしておりました。 続きを読む 完封コールド負け

ポジティブシンキング

なぜ釣れないんだろうと悩むよりも、釣れた理由に思いを巡らせる方が、前向きだし納得もいくというもの。

  • 気配を消しながら慎重にアプローチした
  • ラインで水面を叩くようなミスがなかった
  • 思い通りの流れをトレースできた
  • ドラグを最小限に抑えられた
  • アワセのタイミングがよかった
  • フライを見失しなうことがなかった
  • フライの浮き(沈み)加減が絶妙だった
  • フライの色や大きさが魚の関心とマッチした
  • 魚の活性が高い時間帯だった
  • そもそも場荒れしていなかった

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厚い壁

仕事がピークに達したり、毎年の梅雨時期に決まって体調を崩すことが重なったりして、このところエントリーが滞ってしまいました。何とか、平常時のサイクルに戻りつつある今日この頃です。

そんなコンディションの中でも、5/21(日原川など)6/12(丹波川下流域)と寸暇を惜しんで?渓流釣りにいそしんで参りました。

結果はというと…。フライ初心者の様々な壁にぶち当たっているのでありました。まずは何よりも、キャスティングが一定しないのです。 続きを読む 厚い壁

フライの結び方「スピードクリンチ」

ここぞというポイントで反応がない。出てきても直前でフライを見切られる。そして個人的に一番ありがちなのが枝に引っかけてロストする…。理由は何であれ、フライを結び直す機会は思いのほか多いのであります。

この作業、慣れた方々はどんなノットで、どんだけ短時間でこなしているのでしょう? あらためて意識するまでもなくパパッと感覚的にできちゃうんですかね。

これまでの私はダンカンループ(ユニノット?)が中心。比較的シンプルな結び方ではありますが、 続きを読む フライの結び方「スピードクリンチ」

手厳しい鹿留教官

間が空いてしまったけど、先日、鹿留川に出かけたときの雑感を。

ジーザスがエントリーしていたように、今年の鹿留川の魚たちはずいぶんとスレッカラシになっているような…。橋にしばし佇んで眼下の流れに目をやると、確かに魚影はあるのですよ。8寸くらいのヤマメが、落ち込みの白泡が消えかかるあたりにふっと浮いてきて流下してきたエサをしきりに食っている。時には大胆なライズも。で、人影が動くような気配を感じると、すぐに岩陰に身を隠して、その後しばらく出てこない。こりゃ、相当に神経質になっている模様。 続きを読む 手厳しい鹿留教官

風の谷にて:午後の部

4月16日、ランチを挟んで再び丹波川に入渓したのは15時でした。納竿&集合までの2時間半、午後の部のスタートです。昼前に比べると、風は幾分やわらいだとはいえ、それでも時折、水面を波立たせるほどの突風が吹き付けます。

メイフライの類が随分と羽化しているようなので、水面に関心を示す魚が少しくらいいてもいいんじゃない? 淡い期待を寄せながら、ドライフライを結んでみました。まずはごく普通のパラシュートパターンの16番から。しばらくは小さな落ち込みと淵が連続するようなので、流心の向こう脇の緩流帯を1つのターゲットにしてみます。 続きを読む 風の谷にて:午後の部

風の谷にて:午前の部

いやはや、すごい風でした。4月16日、総勢3人で山梨県丹波山村の丹波川に出かけた時のことです。この日は朝から空がスカっと晴れ渡っていました。ただし、いつものようにJR中央線のM駅ロータリーで待ち合わせた時、桜の花びらを巻き上げながら吹き付ける風に一抹の不安を覚えました。いや、きっと現地に近づくにつれて穏やかになるに違いない…。

中央高速を上野原ICで下り、鶴川沿いを走って峠越え。さらに小菅村からもう一山抜けて丹波山村へと辿り着きました。 続きを読む 風の谷にて:午前の部