鹿留川と柄杓流川を釣り楽しんだ1日。いつもより早めの午後3時半に納竿し、体中にたっぷりかいた汗を流すために日帰り温泉に向かうことにしました。
クルマを停めていたのは、雑草が生い茂った河畔のスペース。切り返しに苦労しながら、やっとこさ転回し舗装された道に出ました。やれやれと通常の運転姿勢に戻ってルームミラーに目をやると、そこに映る後方視界が何だかいつもと違うような…。明るくスカッとしているのです。
あちゃ。リアゲートが開いたままだ! 古いRVの後方ラゲッジスペースに各自の釣り荷物を片付けた後、誰ひとり最終確認せぬまま(って、それは運転手のオイラの役目か)発進しちゃったようです。まぁ、大した距離は走ったわけでもないので、あらためてゲートを閉じ、その場を後にしました。
露天風呂に浸かり、我々が愛してやまない「ふじや」のロースカツ定食を平らげ、ちょっとした渋滞をくぐり抜けて無事に帰宅。前日発ゆえの寝不足やら、40℃近い猛暑の中での釣りやらで、ぐったりと疲れ、さすがにその日は倒れこむように深い眠りに落ちました。
で、翌日。自分の釣り道具を片付けていたら、リールケースの中身が「空っぽ」であることに気づきました。あれ? 車中、どこを漁っても出てきません。げ、落としてきちゃったか?
前日の行動を思い起こすと、リールを外してリアバンパーの上に載せ、ロッドを畳んでケースに収納したまでは鮮明に覚えています。そうだ、その時に、オオムラサキの雌が優雅に舞ってきたんで、そいつを撮影しに追いかけていったんだ。何とか数カットを収めてクルマに戻ると、すでに荷を積み終えた皆がタバコ吸ってたんで、その輪に加わったんだった。
そしてシーンは先に戻り、一同クルマに乗り込んでリアゲートを開けたまま発進させたという展開。どう考えても、あの駐車スペースで何度もハンドルを切り返した時に落っこちたに違いありません。ORACLE BABYとオレンジ色のスープラのセット。ちょっと惜しい気もするけど、リールは傷だらけだったし、ラインも相当傷んでいたんで、まぁ寿命と考えて諦めるとしますか。
大イワナを釣り落とし、テンションを大きく落とし、そして最後に愛着あるリールを落としてくる…。結果としては、そんなトホホな1日だったのでありました。