ちょっとしくじりながらも穴あけが終わり、フレームとグリップの一連の工作が一段落しました。次は塗装工程。鹿角グリップは自然の風合いを活かすことにし、ヒノキ部分だけを塗装します。
全体を#400のサンドペーパーでならし、少し湿らせたウェスで拭きあげて基礎準備完了。まずは下地として和信ペイントの「木彫オイル」を塗り込みます。オイルといっても天然由来ではなく、浸透性を重視したウレタン塗料のようなんですが…。
ハケで表面にさっと塗り、ウェスで全体になじませるようにのばします。穴の奥にもしっかり届くように。後は、風通しのよい場所に吊るしてしばし乾くのを待ちます。低気温ながら空気が乾燥しているこの時期は、1日もあれば十分みたい。
表面が乾いたら#600のサンドペーパーをかけ(溝も丁寧に)、再び木彫オイルを重ね塗り。自然乾燥→サンディングと同じことを繰り返します。4回ほどで落ち着いたようなので、これで下塗りは大丈夫じゃないかな。
次は本塗装に移るのですが、自作派の中にはこの段階で“名入れ”する方々も多いようなのでワタクシも。とはいえ、自筆となると決して美文字ではないので(というか汚文字?)、ここは転写シールなるものを活用します。
プラモデルを買うと箱の中にウォータースライドデカール(水で湿らせた後に台紙からスライドさせて貼り付ける薄いシール)が入っていますが、あれをパソコンで自作するキットみたいなもんです。入手したのはエーワンの「転写シール」(ハガキ大、透明タイプ)。
好みの文字を専用シートに「左右反転」で印刷。それに付属の透明糊フィルムを貼り付けると、デカールの出来上がり。文字周りをハサミでカットして、フレームに貼り付けることができます。この後の本塗装で、それがシールと分からないようにごまかせるかどうか…。