イクラは絶好釣。

エサ釣りと言えば、現地で新鮮な川虫を採取して使うのが良いと言われているのは知っています。理屈も理解出来ます。ひょっとしたら虫の方が良いんじゃないかと思ったことも正直あります。今年春先の釣り関連雑誌には虫の記事が目立ったような気がしています。瓶詰めのキンパクでデカいヤツを釣ったことも過去にはあります。でも、虫ってぶっちゃけ面倒じゃないですか。

そんな私はもっぱらイクラです。
針につけるのも簡単。
いつでも大抵手に入る。
現地に着いたらすぐに釣りが始められる。
そして釣りを終えた後の指先の臭いが最高!
言うこと無しです。
虫と違って季節ものじゃないから通年使えるといった利点もありますし、何より今までにそれなりの釣果は上げています。もはやイクラは絶大な信頼を寄せるに値するエサなのです。

絶好釣イクラ
絶好釣イクラ

仕方なく現地周辺で調達することもありますが(何故仕方ないかは聞かないように)、大抵は釣りに行く何日か前に上州屋で購入しています。銘柄は「絶好釣イクラ」。上州屋のエサケースの中にこいつが無いとガックリ来ます。他の種類のイクラや妙に毒々しく赤いイクラとか砂糖漬けかなんかの怪しいイクラとかいくつか試してもみたけれど、今の所これが最強。名前は正直どうかと思いますがね。
イクラは柔らかいと、針につける時にプチュってつぶれて中身が飛び出してきたり、流しててもすぐに白くなっちゃったり外れてどっかいっちゃったりしちゃいますが、絶好釣は柔らかいことが比較的少ないのです。

そんな絶好釣でも稀に柔らかい奴に当たってしまうこともありますが、そういう時には乾かすことである程度硬さを調節出来ます。
本物のイクラ使いの人は、食用のイクラを片栗粉や塩をまぶして冷蔵するとか本格的な加工をするそうですが、現場で釣りながらででも数時間日に当てておくだけでだいぶ違います。最近は前日に一日、冷蔵庫から出しています。それだけでも硬くなって塩吹いたりしてくるから不思議なものです。
以前「それじゃぁもっと本格的に乾かそう」と思って、釣りに行く2、3日前に乾かし始めたら、硬くて使えなくなるくらいになったこともありました。実はそれ、てっきり捨てたと思っていたイクラがエサ箱に入ったままになっていたものを2週間後に発見してしまったときに思いついたんですけどね。
冷蔵庫から出すことでイクラが釣りに不向きな変化を来しているのか判りませんが(鮮度とか味とか匂いとか)、今の所釣果が目立って悪くなったということも無いようです。まぁもともと上州屋でどのくらい寝ていたものかも判りませんしね。

テンカラをやってみたいとは思ったこともあるものの、当面はエサ釣りから離れる気もさらさらないので、まだまだこれからも「絶好釣イクラ」にはご厄介になるつもりです。

ところでこの「絶好釣」、我々の間ではとある別名で呼ばれているんですが、その辺りのお話はいずれドングリ隊長が披露してくれることでしょう。

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