世間はお盆休みの人が多いようですが、連日お仕事三昧でなかなかブログにまで時間を割けず…。前回の釣行から早10日あまりが経ってしまいました。
そうそう、鶴川に行ってきたんです。その前日の土曜日、知人が朝7時くらいに調布ICから中央道に乗ったら大渋滞にはまったとのこと。夏休みということもありレジャーに出かける人が押し寄せたんですかね。
そんな目に逢いたくない気持ちもあって、久々の深夜出発を断行しました。メンバーには中野にあるバーに2時過ぎに集合してもらって車でピックアップし、3時前には調布ICへ。さすがにこの時間帯は車も数も少なく、すいすい進みます。コンビニで時間を潰したりしても4時には目的地に到着!
まずは5時~9時の前半戦。川苔谷釣行でへし折った「all in one Tele-Stick」が無事に修理から戻ってきたので、これを手にドライフライでの挑戦です。まず15番のフックに巻いた黒いパラシュートタイプのアントを結んでみました。
世に言う朝マヅメの時間帯ってやっぱり違うに違いない…という甘い期待はもろくも崩れて、いつもと代わり映えのない状況が続きます。時折、小さなヤマメがピシャっとフライに出るもフッキングせず…ってな展開。フライを変えてみても大勢は変わらず。
それよりも難儀したのが、そこらじゅうに張り巡らされているクモの巣。両岸から張り出した木の枝が緑のトンネルを形成する風景は実に美しいのですが、行く手を阻むバリアが幾重にも重なっているのです。先行者がいないという証左ではあるものの、まずこれらを取り払わなければ釣りになりません。
フォルスキャストで強引に切り崩すと、ラインやティペット、フライにまるで綿飴のようにまとわりついて始末が悪い。指でしごき落とそうとしているうちに団子状になってしまうと、クリッパーやカッターでも苦労するような強度を発揮します。
上流にたたき上がろうとすると、クモの巣掃除[7]:釣り[3]くらいに時間を割かなければならず、思っていたようなテンポで先に進めません。ま、クモに文句をつけられる筋合いでもないので、後半戦で同じコースを辿ると決め、時にはフライラインで、時には素手で、粘りつく糸と格闘しながら除去作業を敢行したのでした。
ブランチを挟んで11時~14時半が後半戦。ドライへの反応がイマイチに感じたので、フライからテンカラに持ち替えて再挑戦です。早くも巣の再構築に挑んでいるクモもいましたが、先とは雲泥の差。足取りも自然に軽くなります。
釣りに集中できたのがよかったのか、水面から水中にステージを変えたのがよかったのかは分かりませんが、ぼちぼちの釣果が。とはいえ、釣れるヤマメは当歳魚のチビちゃんで、引きが強いと思ったらキャンプ場のイベントから脱走したと思われるヒレの丸いニジマスちゃん。精悍な顔つきをした魚には出会えません…。
でも魚影が薄いってわけではないみたい。午後にブッダくんと大岩の上からのぞき込むようなプールをチェックしに行ったところ、そこそこのサイズのヤマメが何匹かたまり、水面近くに定位して時折ライズする様子が確認できました。試しにと思ってドライフライを鼻先に落としてみましたが、一瞥しただけでプイってUターン。なかなか手強いっすわ。
ふと気が付くともう8月も後半なんですね。今シーズンも残りわずかと思うと気は焦るばかりです。納得のいく釣りができる日は来るのだろうか…。とにかく数を稼ぐしかない。そうは思えど、眼前には仕事の山。この土日、「週末は山梨にいます。」ってなシナリオは夢のまた夢なのでありました。