見える魚は難しい…

日川に行って来ました。梅雨入り宣言があったにもかかわらず、穏やかな天候。中央道・勝沼ICで下りる時には、やや霞んではいたものの南アルプスの山並みをのぞむことができました。

我々が入った中流域は流れが細く、小さなポイントが点在するエリアです。16番のパラシュートを静かに落とすと…追ってくるのは見えますがなかなかフッキングしません。流し方がまずいのか食いきれない様子。同じ場所に何度もキャストして、やっと掛かったのは16cm前後の小さなアマゴでありました。

この日は小さな淵の肩についていることが多く、次の落ち込みに差し掛かるギリギリのところで出るパターンが目立ちます。ただし、いかんせんサイズは伸びず、相手にしてくれるのは無邪気なチビアマゴばかり。反応があるのは嬉しいんですけどね…。

相手をしてくれるのは無邪気なチビアマゴ

やがて堰堤下のプール(といっても小さいのだけど)に近づいてきました。植物片などの浮遊物が岩盤沿いに滞留する場所で、数匹が活発にライズしている様子が遠目にも確認できます。やはり大きくはないようですが、食い気はあるのは確か。

さて、何を食べているんだろう。周囲を見わたすと、ひとまず確認できるのはユスリカっぽい、かなり小さな虫だけのような。深く考えず、たまたま結んでいた16番のソラックスパターンをとりあえずは投げてみよっと。フライの行方を眼で追っていると…そのわずか10cmほど脇でパシャっとライズ。ありゃ、ダメじゃこりゃ。

もっと小さな、自分的にはミッジピューパのつもりで巻いたパターンに変えてみます。しかし、その小さなフライは、滞留物が泡と一体化しているゾーンに入ると視認性が悪いのなんの。とはいえ、白のCDCをインジケーターにしたものの他は持ち合わせがありません。どうしたもんだろ。散発的にライズは続いていますが、太刀打ちできず。

逆に存在感のあるフライの方が、魚に気づかれてよいのだろうか。ここで、先日巻いたマシュマロカディスの出番です。フロータントをたっぷりまぶして、おりゃ~っとキャスト。ゆっくりと15秒ほど漂って、泡のゾーンから外れた時、下から浮いてくる魚影が見えました。おっ!出た。と思ったら、直前でのUターン。見切られました。く~、悔しい。

その後も、12番のエルクヘアとか試してみましたが、てんでダメです。結局のところ、実際には何らかの小さな虫を偏食してたのだろうか。辺りをさんざん叩いてしまった結果、気がつくとライズもなくなる始末。さすがに不信感を与えすぎたかな。しばし待ってみましたが、ライズは再発せず。残念。

午後、さらに上流にいった場所でも似たようなことがありました。淀みにライズをみつけて静かにアプローチ。フライをそっと落とすと、見にはくるのですが、プイっと無視されます。まったく勝負になりません。まぐれにでも1匹釣ることができたら、何らかの足がかりがつかめるのかもしれませんが、そのハードルが高いことを改めて感じさせられる1日でありました。

次のライズを待つまでの間にパチリ

 

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