2本目の自作ランディングネット

初めてランディングネットを自作したのは昨シーズン(2014年)が始まる前のこと。鹿角をグリップ材にしたので、いろいろと難儀しましたが、何とか完成に漕ぎ着け、年間を通して活躍してくれました。

味をしめて、「毎年のオフに1本自作して、次のシーズンに使い倒そう」なんてことを考えたものの…これというきっかけもなく、慢性的な仕事の忙しさもあって、あっという間に日が過ぎて行ったのでありました。

そんな中、2本目を自作するきっかけを作ってくれたのが、今年2月に開催された、つるや釣具店さん主催の「ハンドクラフト展」です。会場に展示されていた、美しいランディングネットの数々に刺激を受けたのはもちろんのこと、出展されていたT-Craftさんのコーナーに、ランディングネット材のアウトレット品が格安で売られているじゃないですか。

グリップ材もフレーム材も値札が貼られているだけで、素人には、それが何の木なのか見当もつきません。スタッフ氏に尋ねつつ、ついでに、お勧めの組み合わせなどもアドバイスいただくことしばし。で、最終的に選んだのが、(1)グリップ:杉瘤(1,000円)、(2)フレーム:ウォルナット/メープル/ウォルナット(各300円)の3枚サンドイッチ、です。税込み2,052円也。すんごくお得であります。

グリップ剤は杉瘤。カーブネット用に、ある程度は整形されていました
グリップ材は杉瘤。カーブネット用に、ある程度は整形されていました

ラフデザインを描いて取り掛かったのは3月7日。比較的順調に作業は進んで、3月27日にはフレームが完成しました。前回よりこだわったのは塗装です。下処理として染み込ませたのは、木固めエース。その上に塗るサンディングシーラー、ウレタンニスともに和信の2液性のものを使用しました。

並行して作業したネットの手編みは、なかなか捗りませんでした。夜ごと一杯やりながらなので目の大きさがバラバラだったり、段数を数え間違ったり…。そんなこんなで途中、ゼロからの編み直しを決断した経緯もありました。やっとのことネットが仕上がったのは4月29日。ボルドーに染め、フレームにくくりつけて、やっとのこと完成です!

2本目の自作ランディングネットはこんな外観
2本目の自作ランディングネットはこんな外観

形になったランディングネットを手に、“入魂式”に臨んだのは5月4日の鶴川でのこと。8時30分に入渓して釣り始めた15分ほど後、最初のヤマメをネットに収めることができました。幸先よし。この日、そして先般の鹿留川と、そこそこの釣果に恵まれたので、今のところの相性はまずまずかな。

最初にネットに収まってくれた鶴川のヤマメ
最初にネットに収まってくれた鶴川のヤマメ

さてさて今期の1本は、この先、どんな魚と巡り会うことができるかな。これまた、自己満足の細やかな楽しみなのです。

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