フレームの塗装も、ネットの染色も終わりました。いよいよ最後の作業に取り掛かります。
ネットをフレームに括り付けるのに使うのもクレモナ糸。余裕をみて1mほど切り出したものを、本体と一緒に染めておいたのでありました。
- ネット外周にダブル編みした目の1つに固定用の糸を玉結び
- その糸の別端を、スレッダーを使ってフレーム穴の内から外に引き出す
- フレーム外側の溝に沿って糸を隣の穴に運び、今度は外から内へと引き出す
- 次なるダブル編みの目を糸で拾い、先に通した同じ穴から外に引き出す
- 隣の穴に進み、同じことを繰り返す
こうして32の目すべてに糸をからめ、最後にフレーム外に出た糸を玉結びすればネットの装着は完了。ほどけ防止に、最初と最後の結び目に念のため瞬間接着剤を滴下しました。
オーラスの作業はヒートンの取り付けです。鹿角グリップのエンド中央に直径5mmの浅い穴をドリルであけ、接着剤のアラルダイトを綿棒で塗布。ここにヒートンを押し込んで、しばし固着するのを待てば…そうです、待ちに待ったこの瞬間がやってきました。──完成ですっ!
長かったなぁ。最初に鹿角を切り出したのが11月10日だったから、1カ月半もかかりました。所々にアラがありますが、1本目としては上出来か…。ともかく年内に出来上がってよかった、よかった。
渓流に持ち込むのは来シーズンを待たなければならないので、まだしばし先のこと。そういえば、メジャリングケースを自作した時には、1回も魚を入れずにオシャカにしたんだった。同じ過ちをしないように、十分気をつけなければなりません。