今シーズン用に製作しているランディングネットは、前回までの作業で基本骨格ができあがりました。解禁まで1カ月を切ったこともあり、仕上げに向けてラストスパートです。
ここまで、本体の厚さは15mmとしていたのですが、小さめの内径(縦方向の最も長いところで24cm程度)とのバランスを考えると、もう少し薄くてもよいのでは、との思いが強くなってきました。そこで、ベルトサンダーを使って、厚さ12mmまで削り込むことに。フレーム部分など、つい削り過ぎそうになるので、時々ノギスを当てながら慎重に作業します。
続いては、フレーム外周の溝切りです。自作の治具は15mm幅を前提としたものだったので、ガイド部の両サイドに薄い端材を挟み込んで12mmにぴったりとなるように調整しました。最初は切り傷をつけるぐらいの力加減で始め、刃が当たる筋が安定してきたら徐々に力を加えて、しっかりと溝を切ります。一通り終わったら、2つ折りにしたサンドペーパーを溝に差し込んで切削跡を綺麗にならして一段落です。
次はネットを括りつけるための穴開け作業。先日から始めたネットの手編みは34目で進めているので、穴も34個開けなければなりません。前作までは直径1.2mmのドリルビットを使っていましたが、今回は気持ち大きめの1.5mm。電動ドリルに取り付けて、バリが出ないようにフレームの内側に当て木を添えて穿孔します。グリップ材もろとも深く穴をあけなければならない手元の2箇所については直径2.0mmとしました。
ここまできたら、いよいよ全体の整形です。これまで手掛けたランディングネットの中では薄めなので、グリップも、よりスマートに見えるような?形を目指してみよっと。ということで、断面が扁平オーバルになるように大胆に角をおとします。最初は棒ヤスリで始めたものの、竹って思った以上に硬いんですよね。結局は、ベルトサンダー(特にローラー部分)に頼りました。
グリップ部分と自然に繋がるように、フレームのエッジも丸めます。木片にサンドペーパーを巻き、120番→240番→400番→600番と目を細くしながらの作業。フレーム内周側については、軽く角を落とす程度にとどめました。これは、せっかくの内張りを削るのがもったいなく感じただけ…。
全体のシェイプが整い、締めくくりは塗装です。毎度のことながら「木固めエース」の拭き塗りによる下処理→本塗装という流れで進めます。去年のネット自作の時に購入した、和信の2液性ウレタン塗料「ツーウレタン」(下塗り用/上塗り用)が残っており、それぞれ、主剤も硬化剤も特に劣化していない様子なので、今年もこれでいくことにしました。
ツーウレタンの下塗り(サンディングシーラー)を3回、上塗りを6回と繰り返して、そこそこ厚い塗膜ができあがったみたい。そしてラストの磨き。耐水ペーパーの1000番→2000番→2500番と水研ぎを進めると、最初はスリガラス状だった表面に艶が出てきました。締めとして、微粒子コンパウンドをウェスにとり、根気よく磨き続けると…自分の顔が映り込むほどにピッカピカになりました。
グリップエンドにヒートンを取り付けて、ランディングネット本体の完成です! 後は、手編みネットの仕上がりを待つばかり。って、まだ底編みの半ばで、先の道のりは長いんだよなぁ。仕事も相変わらずドタバタ状態。今週は大阪日帰り出張があるので、往復の新感想の中で頑張るとしようかな!?