先日の日川釣行。入渓したエリアは流れの上に枝が覆い被さっている所が多く、7フィート9インチのロッドではしんどいものがありました。狭いブッシュの中で悪戦苦闘し、午前中だけでも、何度フライを引っかけたことか…。未熟な腕は棚に上げ、もっと短いロッドがあればストレスが緩和されるのになぁ、という考えが頭をもたげ始めたのでありました。
こんな時ばかりは行動派。Webサイトやショップを巡り、いくつかの候補をリストアップしました。その中でも気になったのがカムパネラ(campanella)のショートロッドです。ちょうど、新宿サンスイに現物が2本(6ft 0inと、6ft 6inの2モデル)あって、手にとってみることができました。
濃い飴色のブランクに、ワインレッドのスレッドがちょっとしたアクセント。コルクグリップはコンパクトで、リール装着部はメイプルウッド…。デザインがすっかり気に入ってしまいました。それにしても全体が細くて華奢な感じもぬぐえない。大きいの掛かったら大丈夫なんだろうか…って、冷静に考えてみたら、自分の行くエリアに大物の姿は滅多に見ないし、そもそもスキル不足でまったく釣れてないじゃん。杞憂ですよ、杞憂。
カムパネラといえば、メードイン岩手の国産ロッド。「銀河鉄道の夜」の登場人物にネーミングの由来があるのだとか。そんな話を聞きながら、これも東北地方の復興支援のささやかな一助と自分を正当化し、お買い上げとなった次第です。長さについては最後まで迷いましたが、どうせなら一番短いモデルということで6フィートジャストにしてみました。「3603FINE (c3603F)」という型番です。先週金曜日の夜9時、新宿サンスイの閉店間際のことでした。
実際に使ったのは翌朝の鹿留川。それまで時間的余裕がなく、グリップ部分を覆っている透明フィルムを引きはがしたのは川原でのことです。で、リールを装着しようとしたら、うまくはまらないじゃないですか。リールフットの長さに対して、リング&ポケットの間隔がぎりぎりで足りないのです。なんじゃこりゃ? これじゃ使えないじゃんと一瞬、青ざめる…。が、何のことはない。まずリングにフットの一端を差し込めば、もう一端がポケットに収まったのでした。いつもの癖と手順を逆にすれば良いだけのことなのに、気付くのにしばし時間がかかりました。いやいや、慌てちゃったよ。
という訳で、ショートロッドがデビューとなったのでありました。その使用感については、また別の機会にご報告します。